2010年8月3日火曜日

Q & A ~上達のプロセスって?~



・ハンドル名  中途半端
・性別      男性
・年代      ひみつ
・相談内容


  こんにちは。僕はまだタンゴを始めてやっと半年たったくらいなので、
  質問といいますか・・・何を質問したらいーかもわからないくらい
  タンゴのこと何もわかっていないのですが・・・(笑)


  そもそも「習い事」というものも始めてのことでして、
  レッスンは楽しいですし、一生懸命 自分なりに練習してるつもりで、
  いろんな汗をかきつつも(笑)楽しめるものに出会えてよかったな と
  感じてはいますが・・・


  正直言って、レッスンで習ったことをどのように消化し、
  どのように今後取り組んでいったらいいのか、
  通常はどのようなプロセスを得ていくのか、
  上達し自分が踊れるようになってゆくビジョンが見えてこないんです。


  でも 何だかわからないけど、ガムシャラにひたすら「上手になりたい」
  という強い気持ちもあることはあるんです。
  ただ、そんな自分が右も左も進み方がわからない中で、悪戯に焦ってる
  だけのような気がして・・・やっぱり焦ってしまいます。


  本当に「習い事」というものをわかっていないんでしょうね。


  曖昧な質問なので、お答えしづらいかと思いますけど
  何かいいアドバイスはありますか?






こんにちは。
中途半端さん よく送って下さいましたね。
きっと こーして聞きたい人は多いんじゃないかと思いますよ。
男性は特にね。
ただ、こうして その気持ちを整理して表現することが難しく、
モヤモヤしながら教室へ通ううちに、なんとなく練習すること自体は
習慣になり、色々な人の話を聞くうちに自分の中で答えが
ぼんやりでてくる・・・といったケースが多いのではないでしょうか。


なので、中途半端さんも あと半年くらいたつと ぼんやり解決することも
あるかもしれないわけですが。




さて


 ・レッスンで習ったことをどのように消化し、どのように今後取り組んで
  いったらいいのか?


これですが


最初の半年くらいだと レッスンで習ったことは、習ったそばから忘れて
いってるのではないでしょうかねえ?
あ、いえ からかってるつもりはないんですよ~(;′Д`)ノ
それが ごく一般的だからです。


忘れてしまってもいいんですが、同じレッスンにでてた人と、
その日に その動きについて会話があったりすると 少し覚えていられる
かもしれませんよね。


あるいは翌週「先週何やったんだっけ?」という会話があったり。


タンゴ歴半年くらいということで、だいたいクラスでの顔馴染みさんも
増えてくる時期じゃないかな、と思われますので これからますます
チャンス到来ですね。


何がだ って?


その習ったことを「自分のもの」にしてゆくチャンスです。(-ι- ) クックック


レッスンで習ったとき、 その場での動きは おそらく「動いている」
状態だろうと思います。


「動いている」のと「踊っている」のは大きく違いますね。(^▽^;)




「動いてる」ところから「踊っている」ところへ持っていくのは
これは現場を積むしかないんですよねー。


なんか ちょっと宣伝みたいで すんませんが クンパルでは
「ビギナーズ・ミロンガ」があります。


これは入門5回目の人専用ミロンガではありません。もちろん。


踊れるようになった人が来るためのミロンガでもありません。もちろん。




 まだ踊れなくて動いてるんですが、踊れるようになるために
 現場を踏ませてもらいまっせ  というミロンガなのです。




なので、踊れるようになったら行こう なんて思って
ずっと「動いてるレッスン」で次から次へと詰め込んでいては
動いてるところから脱出するきっかけをつかめなくなってしまう
かもしれませんよ。


 脅してるつもりはないんですけどね・・・( ̄ε ̄;|||・・・


せっかくクラスで 「先週何やったんだっけ?」なんて話ができる仲の
人ができたなら、ぜひその方を誘って、現場を踏んでみましょう。


私の言うチャンスとは、そーやって誘い合える候補者がこれからどんどん
増えますから、練習→現場の展開をうまくまわしやすくなりますね って
ことです。


練習に対し 現場は 4対1くらいが丁度いいんじゃないかと思います。
最初のうちは


それが踊れるようになってくると その比率はだいたい成長とともに
変化してゆくもので、3対2 2対3 と レッスンに対し、現場のほうが
多くなってゆく傾向にあるものです。


ただし、レッスンに対し現場を多くしてまう時期が早い人ほど
タンゴ寿命は短い傾向にあるとも思っています。(←個人的な見解です)
つまり飽きてやめる とか 上達がとまる とか 下手になってゆく とかです。


長く続けているにも関らず レッスンの比率を削らない人は 
少数ですが、長~く生存してゆくものです。
なぜなら タンゴ技術の成長を自分で止めないから ですよね。


出来れば そーありたいものです。




   余談ですが、現場仕事しかしなくなる ってーのは
   もう学ぶものがないと思うようになるのか、踊れるようになった=GOALした
   と思っているのか・・・なんなんでしょうねえ? あらためて ふと思ったりして
                                 ( ̄ト ̄)ブツブツブツ・・・・・
   年に2-3回しか踊らない ってーならわかるんだけど・・・・ブツブツブツ・・・・




まあ、こんな意見から ご自身が踊れるようになってゆくまでの
プロセスを見る参考になりますでしょうかねえ?


今月レッスンをしたことを、次のビギナーズ・ミロンガへきて
実践してみましょうよ! 上手になってからミロンガへ と言ってると
自ら踊れるようになる時期を先延ばしにしてしまうことにもなりかねませんね。


もちろん レッスンに対し、実践の比率が足りなければ
コチャバンバや 他のミロンガへもどんどん行っていいと思いますよ。


現場で他の方の踊りをみるだけでも、自分のビジョンは固まって
くるのではないでしょうか。




さて、ここで ここまでで書いたことを一気に覆すようなことになるのですが・・




タンゴの楽しみ方は 人それぞれで、
誰もがみんな「ミロンガへ行って踊ることがタンゴを楽しむことだ」とは
限りません。


私の教室で長~く通ってるけど「ミロンガきらーい」といって
レッスンONLYの人も結構います。


それはそれで その人がタンゴとの付き合い方を 「レッスンをすること」
「クンパルに来ること」で見出してくれているのだろうと思います。


年に何回かなんだけど「生存確認です(笑)」と言って,私達に会いに来る
のが目的で踊りに来る人もいます。
それもその人なりのタンゴを通した距離感です。大歓迎 ヽ( ´¬`)ノ


ただ、中途半端さんはまだ始めて半年ですし、まずは 音楽を聞いて
楽しめるようになるまで、上達へのプロセスをきちんと踏んで
そーしてるうちに、ご自身のタンゴとの距離感は決まってくるだろうと
思いますよ。


長く続けて、ぜひおじいちゃんになるまで楽しんでください。

2 件のコメント:

  1. こんにちは、ご無沙汰しています。
    とても丁寧なアンサーに感心しています。
    私が A・タンゴを始めたのは、もう10年余り前になりますが今でも上昇トレンドなんですよ、A・タンゴの魅力は奥深いですからゆっくりとセンチメントを味わいながら楽しんでいる私です。

    Y.T

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  2. 匿名@Y.T様
    10年来 私もよく知る方なのかな?
    センチメンタルを感じ 今でもタンゴの
    真髄を探しているのですね~(^∇^)
    素敵です♩
    まだまだ のんびりタンゴを楽しんでくださいね♩

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