2010年8月15日日曜日

THE ニッポンのタンゴ 2



去年、ニッポンのタンゴはショータンゴから入ってきた、といった
内容の記事を書いた。


http://juntango.blogspot.com/2009/09/blog-post_13.html


なので、強いリードの男性、勝手に動く女性、激しい音楽で踊ることを好むこと、
部屋を左周りに踊ることが出来ない そーいった人々の要因はショーダンスと
混在したものが入り口だったからではないか、ということを書いた。



私がタンゴを始めた頃は、ずいぶん年配の方が多かった。

で、その頃タンゴを踊ってた年配の方々は みんな社交ダンスも
されていて、おそらくは その延長といった感じでアルゼンチンタンゴも
踊られるようになったのではないかと思われる。

だから、ミロンガといっても、そこでジルバがかかれば
誰でもみんな踊れた。 
おじーちゃんなんて ほんとジルバなんか上手いもんだ。
ちゃーんとリードして躍らせてくれる。スゴイよ(ノ*゚▽゚)ノ
みんな 超イキイキしてて すっごい楽しかった。


話が遡るのだが・・・

アルゼンチンタンゴの音楽が日本に入ってきたのは、大正の末期
目加田男爵がパリから6枚のCDを持ち帰ったのが最初だということだ。

ちょうど日本が鹿鳴館で上流階級の人しか踊られなかったダンスが、
一般市民の間でも広まり、ダンスホール ラッシュでブームに
なった頃だろうから、ホールでアルゼンチンタンゴの音楽もかかって
いたかもしれない。

ただ、戦争をきっかけに この第一次ダンスブームは終焉する。

そして、第2次ダンスブームが巻き起こったのは、終戦後 日本が
復興目指して エネルギーに溢れ、人々が働きまくった頃と同じくした
時期だと思われる。

戦後の日本は外国文化を じゃんじゃん取り入れていったから、
ダンスもそのうちの一つ として好まれたのだろうか・・・?


先日、次号のクンパルTime'sのインタビューをMちゃんにしてて
「日本人はダンスを特別視しすぎるように思うんですよねー、
 もっと自然に生活の中に取り入れて、音楽がかかって楽しかったら
 踊るーなんて状況がつくられれば、もっとハッピーですよね」

といったことを話してくれた。

それで、今の年配の方々に聞くと もうダンス50年やってます とか
言う人 多いじゃん。
すげーな って思う。
こーいう人達が日本のダンスを支えてきてくれてて、
こーいう人達がアルゼンチンタンゴも広めてくれたんだな、と。

そして、ダンスを何十年もやってる方々は 本当に元気だ。


確かに社交ダンスとアルゼンチンタンゴは全然 別のダンスであるから
講師という観点からすると、社交ダンスの上にタンゴをくっつけようと
している方には、すごく教えづらい。
で、あんま上手にならない。(;´Д`A ```ダハハ

でも、社交ダンス踊って、ストレス解消しながら元気に日本をつくってきて
アルゼンチンタンゴのマーケットの土台にもなってくれた
年配の方々には、心から感謝をしたい気持ちである。




ほんと Mちゃんの言うように 現代ではダンスを踊ることは
さほど珍しくもなく、でもなんか特別なもの って感じ。
なんだか元気がないなー って感じ。


誤解があるといけないのだが、アルゼンチンタンゴの音楽が日本に
入ってきたのは 大正末期 と書いたが
実際、アルゼンチンタンゴダンスが日本で踊られるようになったのは
ここ20数年ほど前からだ。

アルゼンチンは遠い。
20年前も、10年前も、ひょっとすると5年前も・・・
アルゼンチンタンゴのCDを手に入れるのは、非常に非常に困難であった。

そーすると以前にも書いたように、日本へ舞台公演で来る楽団なんかの
CDを劇場のロビーで購入することばかりであったはず。
だから、そーいった舞台用の音楽で踊る練習をしてた。
それが つい5年前くらい。

今は、インターネットの普及によって誰でも簡単にアルゼンチンから、
クレジットカードで買えるようになった。

YouTubeは5周年を迎えたらしい。
つい昨夜のブエノスアイレスのミロンガの様子を動画で見ることが出来る。
タダで。
誰でも。

この5周年ってとこが、なるほどちょうど今 日本のミロンガの様子も
変わるときなのだなぁ。。。と思ったりしてヽ(´エ`)ノ


遠い国へ思いを馳せて、社交ダンスから馴染んだ人々がまずは
手探りでアルゼンチンタンゴを踊ってみる・・・これがニッポンの
第一次タンゴ期。


そして今、第二次タンゴ期に突入したんだ。。。 とつくづく思う。

なので、マナーを見直すことなどを 今 現在 あーだこーだなるのは
当然の必要なのだろう。。。


ふと思うけど・・・・

アルゼンチンだって まったく同じことが言えるのではないか?

アルゼンチンも ちょうど今、第2次タンゴ期かもしれないな。。


そのお話はまた いずれ。。。




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