2009年5月30日土曜日

女子のタンゴ その4

昨日嬉しかったこと  というか
もう さき一昨日嬉しかったこと になってしまったけど



初級クラスが大盛況の満員であった

来てくれたみんなどうもありがとう。



うちの教室で 基礎クラス とか 初級クラス に来るのは
まだ始めたばかりの人 に限らず

2年目 3年目 4年目の ベテランさん と呼ばれるような人も ちょこちょこ来てくれる。


拝みたくなるほど嬉しいことである。



そーいうのは、だいたいは 男性に多く 本当に基本を大事にする
気持ちからなのだろうと思われ、
立派だなぁ~と感心してしまう。が、
男性に多い、と思い込んでただけであるかもしれない。


そう思い込んでいたのは

女子の場合 ……
また ちょっと辛辣な話になってしまいがちなのだが

なかなかベテランさんで初級クラスに というケースは
通常、考えにくく…

それは 当然のことながら 男性のリードによって
成りうるダンスだからである。



時おり 『上手な男性がいるレッスンにしか行く意味がない』とか

『初心者の男性とでは自分の練習にならない』とか


あるいは もっと バカヤロなことを

たまに耳に入ってしまうので


だったら行くなよ バカヤロ なんて思ったりして…

…ということが よくあるもんだから……


いや、わからないでもないよ そーいう 気持ちは

それで中級クラスとか ステップアップしていって欲しいし


そりゃそーだよ せっかく練習に来てるしね、とかさ

わかるからさ


そんなことは思ったって口にするもんじゃねー

なんて思ったりして……



話が飛んでしまったけれど


さき一昨日の初級クラスにはベテランさんの女子が2名来てくれた。



彼女達にしてみれば
もう100回くらいやったことあるステップで
ぶっちゃけ それを上手にリードする男性 ってーのも
何度も経験済みだろーから


ふいに





なんか うまく言えないけど



私は 不安になってしまった





   な   なぜ   来るの?



もちろん それこそ拝みたいほど有難い話であり




その 不安というか 疑問をうまく表現できないまま



青い人に聞いてみた



『あの二人みたいな女子ってさー…いるんだねー
そーいう人って…有難いねぇ~…
……やっぱさぁ、あれかねえ?基本を大事に、っていう気持ちなんかねぇ?』




すると 青い人は こう言った。



『どうして来ると思う?
もちろん基本を、ってこともあるだろうけどさ、
楽しいから来てるんだよ、きっと。

自分達ももう何度も何度もやったことのある "かわりましょー" とか
"男性こっちー!女性こっちー!"  とか

あんたが誰かをつかまえて可笑しなこと言ってみんなでゲラゲラ笑うこととか
ここで今まで経験してきた、いつものやりとりとか空気を楽しみに来てくれてるんじゃないかなぁ

でなきゃ、あんな笑顔にならないよ』



そっか



私は それを聞いて そーだ そーだ  そうなんだ
と 言いながら 涙がどんどんでてきてしまって
胸がいっぱいになってしまった。




彼女ら 二人に特別な えこひいきをしたことはない。

みんなに平等に


そう 私達は平等であることに ことさら注意を注いでいるつもりだ



それでも一体どーしたら



彼女達のようなクローンを大量生産できるのか………



わからない。




でも 青い人は 彼女達がちゃんと僕らにヒントをくれてるよ と言った。




ヒントかあ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。





例えば、彼女達はほぼ完璧に初心者さん達の中に
溶け込み 混ざっている。

それは彼女達が 私はこんなの とっくに出来るのよ とか そんな上からな態度では
微塵もないことを証明している。


クローン大量生産とまでいかないかもしれないけど、
そう考えると我が家には
まだまだそーいうふうに楽しんでここへ来てくれていると
感じられる女子の顔がいくつも思い浮かび


ああ
満更でもないな
なんてつい思い上がってしまう。




いや、うそうそ。彼女達のおかげです。



もちろん誰もがタンゴを上達したくて
練習に励むのだけれど、

初級クラスにでるが良い とか そーいうんじゃなくて

その場所、そこに集まる人、
トータルでみて、どのような心持ちで関わるか によって
その人の生き方とか人間力が問われると思う



大げさだろうか?



ほんっと     毎日 感動があって疲れてしまう(笑)



まだまだ勉強だなぁ~…





ありがとうございます。




先週 中級クラスに来てくれた女子も 帰り際に

「 あーあ 楽しかった 」 と つぶやくように言っていた。

彼女も実に淡々と・・・もう長いお付き合いになってきたなあ・・・・・・


そーいうことに ほんとに救われてます。


ありがとう。

2009年5月29日金曜日

女子のタンゴ その3

女性の踊り方で 私の好きな踊り方は・・・・


シンプルな踊りの人


ぶっちゃけ たくさんの先生がいて
その先生達は 背の高い先生 低い先生 大きな先生 細い先生
強い先生 柔らかい先生
小さな動きの先生
大きな動きの先生

ああ キリがない



思うに  その男性の先生の踊りやすいように 女性生徒に教えてゆくものだろーと思う。
自分好みにする ってーの?

私も実にたくさんの先生から習ったけどさーー。


だから 顔を右に向けろ とか 左に向けろ とか
腕は肩におけ とか 首にまわせ とか  腕をつかめ とか

たくさんの先生に習えば習うほど どれが本当なんだか わかんなくなって混乱する なんて
女性が少なくない

そーいう混乱した女性から よく相談を受けるけど




その男性 それぞれに  その都度あわせたら?



と、答えるようにしてる。




自分がその相手に対して、どのような組み方 ( 顔の向きだの 手の位置だの ) を
していたら お互いに踊りやすいのか を探りましょーね 

というような答え方をしているのだけれど


やっぱり 相手によって違うってことだよね。


クンパルでは、シンプルな形からスタートする。
で、少しずつ個別にアドバイスしたり、動きによって変化をつけてゆくようにしている。


とくに 女性は 「シンプルであれ」 というのが
私の  ポリシー といってもいいのかな? うん。




ぶっちゃけ・・・  困ったな こりゃ  と思う女子の踊り方は



忙しい踊り方


早い 強い  跳ねる  遊び足が多い 自分でリズムとる  自分だけ乗ってる 


あーあ。。 こんな風に言われたらショックだね。

どれひとつ 誰だって しようと思って そうしてるわけじゃ-ないと思う。
そんなつもりじゃーないのに そーなっちゃう のだろうな・・・
何がいけないのかわかんないんだよね きっと。 

初心者さんのうちは みんなここを通るもので
それは仕方のないことだと思う  

で、そーならない方法を練習してゆくんだし。



問題なのは、そーならない方法を意識して練習しなかった場合で、
それが(強いとか 早いとか 跳ねるとか なんだとか) 正しいんだ と思い込んで
何年も経過してしまった場合。

これは ちょっとした悲劇     だよな~・・・・・



ぶっちゃけ  ショーダンスを得意とする先生に習った とか

振付けばっかしやってる なんて場合は こうなる傾向が若干あるように思う。

強弱の加減がわからなくなっちゃうんじゃーないかなあ・・・



足がパーーンと上がったりするとね

ギャラリーの女子からは 「わーかっこいい!」「上手ね~」なんて言われる率が
すごく高い可能性ありありで。

これって 男子の意見とのギャップがある って場合がほとんど。。。。



どーかしたら ギャラリーの女子に見せるために そーいう踊りをしてたりして?・・・

それは     ぶっちゃけ 論外(-_-;)








女子は、

やっぱり たくさんの色んな男性からお誘いをもらえるようになることが
ハッピーだし、それには 自分がいつだってニュートラルな状態であることが大事だよね。


で、シンプルに踊れたほうがいいよ。


即興力を身につけるための練習なんだ って思えるようならベスト。

こーいう意識での練習だと、どんなタイプの人が相手でも有難く思えるし。




(← 自分だって遊び足とかするじゃん って思ってる?だよね・・・・・( ̄Д ̄;)



遊び足   アドルノ というのは 自分だけがする というものではないんだよ

自分がするけど 相手と一緒に 音楽と一緒に するものなんだよ

あるいは その気持ちがあることなんだよ



ガンチョとかボレオとか・・・大胆に見える動きでも
シンプルにしてゆくことで 良さがでるし コルガーダとかボルガーダとか
二人のバランスが変わるものであれば尚更 「相手と一緒に」でなければならないし。






わざとではなくて

どうしても 踊るときになると焦ってしまう  気持ちが騒いでしまう という女性は

真っ直ぐ

ということを ぜひ口に出してつぶやいてみるといいと思う。




真っ直ぐ というのには たくさんの意味があって

体が真っ直ぐ    ←バランスが整うよ

気持ちが真っ直ぐ  ←相手をきちんと見ることができる

自分に真っ直ぐ   ←正直であること ステップの軌道が整うよ  マジで





この 真っ直ぐ は 私にとって おまじないのようなものです。



この 真っ直ぐ であろうとすると 自然と相手に対して とか 今 自分が踊れること

なんだか色んなことに 感謝の気持ちが ふつふつと湧いてきて

自然と丁寧に踊ろう とか そんな気持ちにさせられるもんです。






そーなりゃ しめたもんで

そーやって シンプルに自分についてきてくれる女性となら
男性は ぜひもう一度踊りたい と きっと思うはず。




まあ ここまで書いて    ああ 逆もまた然り


男性陣だって おんなじだよね

シンプルに踊っておくれ  真っ直ぐに ね   と思う。








今日はずいぶん ぶっちゃけてしまった・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。




明日は「昨日のうれしかったこと」について。。


またね(。・ー・。)ノ

2009年5月28日木曜日

女子のタンゴ その2

昨日

お相手のことがすごくわかるようになった

と 書いたけど  

そもそも勘がよいのか それともタンゴを踊るようになったからなのか

ちょっとその前後はよくわからない



ああ でも タンゴを踊るようになったから なんだろうなあ~



親しい生徒さんだと レッスンとかでなくて 離れていても
なんとなく その人の状況がわかる というか気になったりするのは

やっぱり ただ勘が働いてるだけかもしれないけど


しばらく来てない生徒さんが ふいに来るときとかは 前もってわかる

あ 来るなあー  って感じ。  すげーべ。




まあ それは ともかく

気持ちが踊りに表れるのは やっぱし 若干 女性に多いような気がする


私は男性さん役を踊ったりすることも よくあるんだけど

以前も組んだ瞬間 相手の動揺とか (たぶん とっても嫌なこととかがあったんだよ

わかんないけど  たぶん)  がすごく伝わってきてしまって

組んだ手で ポンポンと背中をたたきながら

「大丈夫 落ち着いて  大丈夫」 と思わず言ってしまったことがあった。



その子にしてみれば

「★!●☆!◎?■☆?○□!  なに?  なんで わかんの??!!」って

感じだろうから 単なる気持ちの悪い おばはんにしか見えなかっただろうけど(笑)






今日のレッスンで どうしても動きがちょっと早くなってしまいがちな女性に

そのことを注意したら 興味深い答えが返ってきた。


「私が動かなくちゃ 進めなくて悪いと思って・・・・」



なるほど と 膝を打ちたい気分であった。

この表現はともあれ、女性さんには それと似たような感覚が

得に初心者さんの頃には あるのだろうと思う。





いえいえ、 それは 違いますよ。

男性が動くことによって 私達の動きは成立しえるんですよ。

だから 私達 女性は うーんと落ち着いていなければいけません。


ゆーーーったりした気持ちで お相手のエネルギーそのものになるような

スッポリと入ってしまうような

あるいは 逆に相手を包み込むような


そんな気持ちであれば それが一番いいと思うのですが・・・・。





それと つい慌ててしまう女性と踊っているときの男性さんも

一緒になって どんどん 急いてしまうのではなく ・・・・・・

本来 タンゴでは 「口リード禁止!」と言ってますが


この場合は 「ちょっと 今のもう一回 ゆーっくりやってみましょうか」 などと
声をかけてあげるといいかもしれません。

ゆっくりで大丈夫なんですよ ということを あらためて声かけられて
ハッとする 場合もあるかも です。




男性は女性の背中に手をまわしています。

それは形だけでなく そこから 色んな情報を与えてあげるものでなくてはならないはずです。


お母さんが子供を抱っこするような  そーいうホールドがされていて
胸の動きに女性がついてこれるように

情報を与えてあげる手段は たくさん持っておきたいものです。

「手でリードしちゃダメ」 って 最初は習います。「胸でリードしましょう」と。


でも それは 「胸だけでリードしましょう」ということでもなく

おそらく 正しくは

胸と 腕と 手と 呼吸と リズムと あなたのエネルギーでリードしましょう です。




女性はリードしてもらってる?  女性はホールドしてもらってる?

それもちょっと違うかな と思う。

確かにリードするのは男性だけど、その人の中にすっぽり入ってきてくれない、
協力的でない女性は動かしずらかとよ・・・。

「男性がリードをする」というのは「相手まかせでいい」ということでは決してないのです。

女性によっても、男性はかわいそうなくらい左右されるものなのですよ。


それと、ホールド

ホールドも男性がする というものではなく、女性も男性を抱きしめる気持ちが
きっと必要なはず。

なにひとつとっても 一方通行なことは どこにもない






女性は 何でリードを感じる?



リセットされた 平らかな心   で 感じる が理想だなあ~。





そして もうひとつ お互いに大切なこと。



真っ直ぐであること



これだ と思う。




「真っ直ぐであること」 はまた明日ね(。・ー・。)ノ

2009年5月27日水曜日

女子のタンゴ

私ときたら ほんとに落ち着きがなくて

いつも あれこれ考えてて 気が散漫ったら ありゃしないのだ


基本的には



で  そーゆうことが なかなかタンゴが上手くいかない
ひとつの それかもしれない と思い


あと   静かなること    何か そーいったことへの
憧れみたいなものを 強く持っていた





ともかく落ち着きのない ウロウロとした 毎日の状態は
なんとなく 生きづらいなぁ などとも感じていた。
たぶん そんな風だったのは 5-6年前。





それで その頃
たぶん 5-6年前のその頃には ミロンガへ行って遊んだりすることは
非常に……


なんて言うか     面倒になってしまっていた。




男性のタンゴのスタイルは様々で、
一人ひとり 違ったエネルギーを持っていて
強いだ  弱いだ  優しいだ  優しくないだ  早いだ  遅いだ

それらを
 ひとり ひとり のそれを みんな受け取って踊るというのは
タンゴって なかなか大変だな なんて思ってしまったのだ。



そんな考え方は きっと間違っている

ぜんぜん よくない。


でも それにしても たくさんの人の たくさんのエネルギーを
もらい過ぎてしまわないように 振り回されないようにする
術を 模索し続けた。



その頃 私はふらふらと近所を散歩することが多かったが
うちの周りには お寺がたくさんあった


日曜日の朝早く 座禅会があったので参加した。




まったく上手く説明できないけれど
それはちょっと衝撃的であり、


それから 瞑想に凝るようになった。



それらは 私にとっては すごい効果となって
様々な面にあらわれた



たくさんの人と踊ると 色んなものを 受け取り過ぎてしまって苦しい なんて
おかしな考え方をすることは、まったくなくなった。


自分の気持ち 心が平らかであれば それでいいのだ
自分にとっても 相手にとっても ということが
少しだけ わかるようになった。



女子のタンゴには集中力が欠かせないと思う。

それと 平らかな心。



女子のタンゴで理想的なのは相手と同化することだと思うから。

そのために 自分を平らかにしておくことが必要。






でも きっと女子だけでなく お互いに必要。



今でも基本的には
落ち着きがなくて 気が散漫ったらありゃしないんだけど


平らかになる術を知ったら
感謝する気持ちが高まった。

そして、踊ると、すごくお相手のことがよくわかるようになった。


ああ 忙しい一日だったんだなあ  とか
調子が悪いんだなぁ とか
機嫌がいいなぁ とか


でも 相手を知る というだけに過ぎず
自分はちっとも影響されなくなったので
なーんともなくて
それでいて 相手がマイナスになってるときは ちょっと補ったり

そんなコントロールがきくようになってきたから
本当にいい。




クラスに来てくれるみんなも
本当によく練習してて
とてもいいんだけど


一日の出来事とかをたくさん背負い込んでて


ちょっと大変そうだな~、と思う。




クンパルでは ヨガを取り入れてゆくことになりましたよ。


いずれ そーいうことをタンゴに繋げたい と
ずっと思っていたので すごく嬉しくてわくわくする。



続きは また明日。