2009年4月1日水曜日

ジミーとトミーのお話

ある病院の ある病室での お話です。

そこは末期の患者さんの病室で ベットは7つ並んでいました。


その部屋はタテに長~い形で 一番奥のベットは小さな小さな窓の下にあり.


そこからズラッと廊下へベッドが並んでいるので、窓の外を見ることができるのは、

一番奥のベットだけです。


その一番奥のベット、窓の外が見える位置にあるベットに寝ているのはトミーという名の男でした。


トミーは毎日 他のベットのみんなに話しかけます。

「おーい、みんな 今日はいい天気だぞー、少し風があるなー、あ 蝶々も飛んでいるぞー」

「おーい、みんな 今日は子供達が遠足みたいだぞー、あ 手をつないでる子もいるよ 可愛いなあ」


死を前にした患者たちにとって、トミーが話してくれる窓の外の世界のお話は
唯一の楽しみでした。 トミーのお話しによって みんなが癒されていたのです。

ところが

そんなトミーのことを ただ1人 疎ましく思っている人がいました。


廊下から二番目のベットに寝ていたジミーです。

ジミーはいつも こう思っていました。

「トミーの奴・・・自分ばっかり 窓からの景色を独り占めしやがって・・・悔しいなあ」




ある日、病室のみんなが目を覚ますと 窓際のトミーの姿がありません。

夜のうちに トミーは亡くなったのです。。。


それを知ったジミーは 看護士たちに 自分を窓際へ移すよう、頼みました。

看護士たちは困った顔をしています。


怒ったジミーは 看護師に怒鳴りつけ、

「おいっ、俺を窓際へ移してくれっ!」と叫び、無理矢理 ベットを移動させました。



「しめしめ・・・俺はトミーのお人よしみたいに、みんなに話してやったりなんかしないぞ!

俺は1人で窓からの景色を楽しもう・・」


そうして、窓際のベットに移動したジミーですが・・・・


窓の外を見て愕然としました。



窓の外は すぐに灰色の壁で、外の景色なんて 何も見えなかったのです。



 「そうか・・・トミーは みんなのために、みんなを楽しませるために 想像を話してくれていたんだ。

みんなを喜ばせることを最期までしてくれていたのか・・・」



それからジミーは、トミーに負けないくらい 想像力をはたらかせて みんなに
窓の外のお話しをしてくれましたとさ。








「ジミーとトミーのお話し」 野口嘉則さんのしていたお話から紹介しました。
名前がジミーだったか、トミーだったかは忘れてしまったけど。



ずいぶん以前、 ちょうど青山から引越しをするとき「しあわせ王子のお話」という

掲載をしたことがある。


どちらも 共通しているのは 人間の真の幸せは 人に与えることによって生み出される という

ことなのだ、と  思うわけです。



こんな豊かな心でいたいと 思う。


それで…タンゴを踊る女性は、『リードを受ける』『リードをもらう』
という言い方をよくするけれど

本当は違うな~ と思うわけで


うまく言えないけれど
『リードを受け取りましたよ、という気持ちを与えてる』

と でも言おうか……

難しいけど…



もらってるばかりではない
だから全部 相手任せではない  ということです。

だからタンゴは幸せなダンスなのだよ、と思う。


女性のことについて、


また 後日 じっくり。。。