2010年8月31日火曜日

進級

次のクラスへのステップアップをする目安をどのように
考えたらいいのか わからない
というお話をよくいただく。 最近とくに増えてきた。


1年ちょっと前に 初級クラスを二つに分けたのだが、
分けたばかりの頃は、どちらも「初級」といった感じであった。


「初級」クラス と 一口に言っても
入門と続・入門を終えたばかりのタンゴ歴3ヶ月目さんと、


続入門を3ヶ月続け、そのあと初級クラスを7ヶ月目に入ってる方とでは
大人と子供くらい その動きはぜんぜん違う。ヾ(;´▽`A``


とくにタンゴ歴1年未満の人の「3レッスン分」というのは
かなり違いをうみだすものだ。




ホームページや、パンフレットでは
  ・ 入門  はじめての方
  ・ 続・入門  ↑を終えた方
  ・ 初級    3ヶ月目~の方
  ・ 中級    1年目~の方
  ・ 上級    2年目~の方


と 書いてある。これはコンスタントに週1 で練習しているケースを
さしてるが、実際にはそこにミロンガで踊ることや、ワークショップに
参加する週1+α くらいで考えている。




入門コースを終えた方が、はじめて「続・入門」に来るとき


「せっかくだから 初級とセットでさっそく受講してもいいですか?」と
聞いてこられることがあり、
「せっかくだから」の気持ちはよくわかるけれども
あと1ヶ月だけ我慢して 続・入門4回分は終えてからのほうがいいですよ
とお答えするようにしている。


このように聞いてこられるのは女性でしかありえない。
男性でこのように聞いてきた方は過去一度も一人もいない。


これは、女性側は男性のリードさえあればどーにかなる という
気楽さがあるからだろうと思う。
あとは、やっぱし女性のほうが度胸があるんだろうけど(;´Д`A ```


私が商売っ気ぬきで セット受講に進ませないのは、正しい過程を得て
現在 初級クラスへ来ている方への配慮でもあり、当然本人のためでもある。




週2回くらい通う方が、一方を自分のベストなクラスを選び、
一方をチャレンジクラスとして、ひとつ上を目指す。
これは大いに応援したくなる。
堅実だ。


こーいうチャレンジクラスとして、ひとつ上のハードルを設けられる方や、
あるいは、進級を相談してこられる方というのは


 「自分にはまだ力不足なもんで、お相手に迷惑をかけてしまいますが
 どーもすんませんです・・よろしくお願いしますm(*- -*)m」 という
気持ちがあっての参加なのでむしろ周りは応援してくれ、
助けられてどーにかなるものだ。


周りに助けられる人は上達も早い。




が、いわゆるタンゴにハマって、まったく相手のことを考えずに、
  だってそのクラスに行きたいんだもーん( ´¬`)ノ
  その時間しか空いてないんだもーん( ´¬`)ノ
と我を通すものは、相手に伝わってしまうから、結果的に居心地が
悪くなるだろうし、土台がつくられてないから上達もしない。




極端な言い方かもしれないけど
踊る 踊らない で言ったら、続・入門と初級の内容だけで
じゅうぶん踊れるようになる(((((┐-ω-)┘


タンゴには、本当に様々な踊り方、スタイル、楽しみ方があるけれど
続・入門 と 初級くらいまでは その後 どんな方面(?)へも
チェンジ可能な内容でありたい、とも思っている。


例えば、ショーダンスをやりたい、選手権にでたい、深いアブラッソで
しっとり踊りたい とか色々・・・


中級は初級の整理整頓であるとともに、上級へ進むための準備でもある。


上級は完全にクンパル・スタイルの追求クラスである。
私達が好むタンゴの形を、生徒さんたちと一緒につくってゆくクラスでありたい。




話を進級の仕方 に戻し


初級⇒中級


初級クラスでは 受講しているうちに だいたい何度か同じ内容のもの
めぐってくると思う。


初級クラスは私達にとって一番むずかしいクラスで
冒頭でも出たように、入門でたばかり と、初級で続けて数ヶ月という
大人と子供が混在するクラスであるから、


今日はまだヨチヨチが多いぞ という日は初級メニューの中でも
簡単なものをチョイスするし
大人が(?)多いぞ というときは、基礎的なステップでも重要なものを
チョイスする。メディアヒーラなんかがそれにあたる。


なので、初級7ヶ月目とか・・初級1年目・・・という方にとっては
「もう これ何度もやったことある・・・」という日があるかもしれないし、
すごくヨチヨチの方と組んで練習、という機会も多いだろうから
一番つらい時期だろうと思う。


でも このときが最も成長期でもあるので、がんばってもらいたい。


この何度かやったことあるステップ というのが
これもやったことある! あ、これもやったことある! と
増えてきたときは ひとつ上のクラスへ進級を考える目安に
なるのではないだろうか。




中級⇒上級


今 中級クラスに出てる方は、土台づくりをしつつ進む という堅実派
とても多くて感心しきり であるが
結局、出席可能なクラスが多くなるから上達に拍車がかかるのだと思う。


基礎クラスも、初級も、中級も、どのミロンガも、
自分の時間さえあれば どれでもいーや になるから。


ここまで来てしまえば、楽しさも倍増だろうけど。




実際には、今の中級から上級の幅は2年目~じゃすまないかも(・Θ・;)ア
やはり、まずは土台をつくりつつ 中級クラスをベースにしつつ 
チャレンジとして上級 というのであれば、大丈夫。
実際、今 上級クラスに来てる人達もまだ土台をつくりつつ なのだから。


文字とおり2年目になる方が、上級クラスだけぽいっと進級されるのなら
難しいだろう。(-⊥-。三。-⊥-)フルフル




私は、タンゴはやればやるほど男性と女性の逆転現象がある と思っている。




最初のうちは、男性のリードが出来てれば、どんな女性もまあ動けてしまう。
それが、上級になってくると、まったく逆で、
男性がリード出来なくて、女性がちゃんとフォローをわかってる場合
その女性は勝手に動くことをしないので、ステップが成立しない から
正しく出来てない状態がつくられ、お互いに「出来なかったね(;´▽`A``」になる。


これなら正解。 繰り返すうちに出来るようになるからまあ心配なし。
女性さんありがとーで済む。


それに、男性は「闇練」に走る傾向にあるので、上記を経験した男性は
必ず、近いうちにひとつ下のレベルを受講して挽回にはかろうとする
傾向にある。(-m-)ぷぷっ それで正解!


女性でフォローが出来てない場合、男性は常に逆フォローをしたり
力でリードしてしまったりするので、お互いにとって何もいいことがない上に
怪我でもしかねない。


女性はそこに気づくか、気づかないか、も大きな分かれ道となっているように思う。




気づかない人は、いつまでたっても「男性のリードさえよければ私は踊れる」と
勘違いしてるから、そもそもレッスンを受講しなくなるか、上級クラスなら
上手な男性がいる という安易なチョイスをしてしまう。( ̄Д ̄;;
ミロンガいって、上手な男性は逆フォローも上手だから確かに躍らせてもらって
「あー気持ちよかった(´ ▽`).。o♪♪」なんて言っちゃえば、
次は誘われないものと思われ・・・ヾ(´ε`;)ゝ 




じゃあ、タンゴは女性のほうが難しいのか?


いや、そこが両成敗なんだと思う。




どちらも相手があってこそのダンスであることを忘れずにいることや、


かといって、誰でも練習の過程では相手に迷惑をかけてしまう
ことだってあるかもしれない。
過度に恐れるでなく「よろしくね」と言って、上を目指す勇気も必要。


「思いやり」と「よろしくね」をどのように両立させることが
出来るかどうかが進級のポイントなのではないだろうか。。




それと
タンゴはコミュニケーションのダンスだ。


コミュニケーションなしには踊れない。


だから、今のクンパルは初級→中級→上級 とステップアップする
目安になるクラス分けがされていて、
それを1年、2年かけて通過してくる中で
たくさんの会話があり、友達をつくり、仲間ができるからこそ
励ましあって上達してゆくのだと思う。


その仲間の進級や助言 というのも 目安のひとつだろうと思う。




おしまい。

3 件のコメント:

  1. 『ビンゴ!』と叫んでしまうような内容でした。
    皆さん、同じ様に悩んでられる方が多いんですね。
    とっても参考になりました。ありがとうございます。

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  2. カズミックス2010年8月31日 22:38

    いつも明快だな~

    百聞は一見にしかずじゃないけど、
    一度体験として出てみるのも、
    いい勉強(&刺激)になるかもね~。

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  3. そーだね 体験してみるといーね。
    行った事のないクラスって
    同じ教室の中でも未知だよねー。
    以前フクちゃんって人が「胸騒ぎのオールレベル」
    ってよんでて、言いえて妙だな と。

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