2016年9月26日月曜日

また会う日まで

昨日、E君は 夜遅い便で また世界のどこかへ旅立ってゆきました。


疲れが出てしまったのか おぎりんが熱を出し、
ついで私も熱が出てきました。

今回は 正直言って心がしんどいスペシャルウィークとなってしまいました。


人間はとてもうまく出来ていて、辛い記憶は完全にフタをして
容易には取り出せない仕組みになっている ということが
よーくわかりました。

日に日に 18年前のことを思い出してきていたわけですが、
ミロンガの前日 特に あの日々が夢に出てきて、
朝起きたら汗びっしょりかいていて 涙で顔もぐちゃぐちゃでした。


それでも 今回ばっかりは本当にがんばらなきゃ と
この前の記事で書いたように 踏ん張ったわけですけど

E君が帰るときになって、まだフタが開ききってなかったことを知りました。
二重蓋になって閉じていたとはまた頑丈な・・・・

辛い記憶と向かい合うのは しんどいことです。


でも 神様は 乗り越えられる準備が出来たからこそ
その蓋を開けさせたのだろうと思っています。

私自身が 私の成長を願ったから 今回の機会は与えられたのでしょう。


すべての この流れに感謝します。




ああ、曲。
1曲めに踊ったのは カナロのカント。

なんとE君はこの曲を知らないと言うのです。びっくりです。
いい曲だね  ですって。

2曲めは 皆さんにとりましても懐かしい だんご3兄弟。
当時これを本当にどれだけ踊ったことか・・・
全国あちこち踊り歩きました。
(この曲 耳にこびりつくのよね・・・・)

お話の後で踊ったのは ミゲル・カロの タバコ。
これは私がぜんぜん知らなかった曲です。

最後のエナジーフロウは 前日にE君が坂本龍一は素晴らしいと
言い出し、踊れるかなぁ と1回試してみてありましたので、
それを持ってきたわけです。


さあ、これで このE君シリーズのお話はおしまいです。

皆様 どうもありがとうございました!





追憶

2016年9月23日金曜日

テストの合格通知。届きました。

小さい頃から なぜ同じ人間同士が憎しみ合う戦争があるのか
ということを ずっと思っていました。

なぜ肌の色が違うことから憎しみが生まれるのか、ということを
ずっとずっと思っていました。


大人になって、私がタンゴを職業に生きていくことを決めた
その時出会ったのが E君でした。

私達は いがみ合い、喧嘩ばかりしてました。



どうして人が憎しみ合い、戦争や差別が生まれるのか・・・


日本の反対側の国に生まれたE君との出会いは
私の人生においての1つのテストだったのだと思います。

実際に苦しみと憎しみを体験し、
そして自分自身で解決させることが。


E君にとってもまったく同じく、貧富の差や差別からくる
争いに対しての苦悩を抱え、だからこそ今 タンゴを教えることで
愛を伝えることをしているのに、
その出発点で 私といがみ合ってしまった後悔を抱えていました。


タンゴというのは、相手がどの国の人であれ、
言葉が通じなくても、
肌や瞳の色が違っても、
誰とでも「感じ合う」ことで心を通わせられるダンスであるのに。

私達はそれを職業としているのに・・・・。


お互い、本当に同じ気持を抱え続けていたことを知り、
そして今、それを解消するチャンスを与えられた。


E君とは、メールでの和解、去年の再会を果たし
仲直りできましたが、
本当の意味で この問題を解決させる方法は、私たちにとって
タンゴを踊ること以外にありません。

18年前は 振付たものを 音が鳴れば自動的にカラダが動くような
振りを 機械的にひたすら踊っていました。


今回は全曲即興にしよう、と初めから考えてあり、
ミロンガが始まる1時間前に二人で曲を決めました。

本当に心を開いて、相手のすべてを感じて踊る即興でしか
このテストをパスする術はないでしょうから。


人生のテストをパスする準備は何年もかけて少しずつ
行われていたのだと思います。

その準備の1つに ハビエルとE君が出会ったこと。

ハビエルと私が出会ったこと。


そして、私とおぎりんとの出会い。

寛大に この企画を遂行し、常に私を励まし、支え続けてくれました。

おぎりんの存在がなければ 絶対にこの企画はなかったと思います。




あのミロンガの日は秋分の日でしたね。


ご先祖様の中にも、同じ苦悩を抱えた方がいて、
私もそれを受け継ぎ・・・
パスすることを託されたのかな、なんていう風にも思います。


何か 大きな力に動かされて、昨日という日があった感じがします。



昨日踊った曲についてのご質問なども頂いてるので、
そのあたりはまた次回、書きますね。


とりいそぎ・・・

お越し下さった皆様、本当にどうもありがとうございました。

深謝。


2016年9月22日木曜日

9/21水曜日の備忘録 その2

ワルツには2パターンの

シンコペーションがあってね


上に登っていくような感じのものと

下に落ちて終わるようなもの

この2つの使い分けを理解しておくと

色んな発展のために楽になるよ



9/21水曜日の備忘録 その1



 ミロンガのリズムってだいたい早いよね

  だから男性にとって大事なのは

 まず 女性のことを落ち着かせてあげること


落ち着いて 大丈夫だよ って

声をかけるように  相手を感じて


  それから 少しずつ

  色んな動きで遊んでいくといいよ


2016年9月20日火曜日

9/19月曜日の備忘録


即興とは

 つまり 1歩から

 あるいは 1つの要素から 

 無数の可能性を探ることを言うんだよ


そのために、 二人の間に会話があること。

これが即興には欠かせない

   大切なことなんだよ。


2016年9月19日月曜日

9/18 日曜日 の備忘録



タンゴは誰とでも
  どんなヒト同士でも 
踊るものなんだよ。

  貧乏なヒト


  金持ちなヒト

  背の高いヒト

  背の低いヒト

  かっこいいヒト

  かっこよくないヒト


 そんなこと関係ないんだよ。 


   そしてそれぞれに個性があって  それでいいんだよ。


 

2016年9月17日土曜日

9/17 土曜日の備忘録



「タンゴってね 

   シークエンスよりもね

   愛をもって

   相手に敬意を持って 

 会話をするように踊る ってことが

  もっとも大切なことなんだよ。」





2016年9月5日月曜日

カベセオ 備忘録

最近「泣くほど嬉しい」ってことばっかしなんですよね。
開くメール 開くメール 全部うれしい。泣ける。しあわせ。
まだ効いてるわ (←やっぱ失礼・・・)


ま いーや。

先週だっけか
カベセオレクチャーつきミロンガ をやりましてね。

なんだかんだ しゃべったのですけど、

その後も なんだかんだ 色んな話がでてきてるので
ちょっと 忘れないうちに追加しとこーかと思います。


かなり肝心なことを言ってなかったんだなあ と自分で自分に
驚きが隠せませんが

カベセオでお誘いを受けたら 女性は座って待ちますね。
男性がテクテクと女性のところへ来てくださいね。

これで 後ろの席の女性が誘われてたのに、
すっくと前の女が立ちやがって みたいなことはなくなりますね。あは。


これね、私も経験あります。

誘われたんですよ。 カベセオで。
誘われた  はずです。

ニッコリ笑ってうなずきましてね。

待ちましたよ。私。


そしたらね、来ないんですよね。 そいつ(笑)


心の叫びとしては
  
   「お前がこいや」 ですよね。 私。 ふふふ。


たぶん わからなかったんでしょうね。

気まずい感じで まあ 確か 結局踊らなかったと思います。


そりゃそーですわ。

嫌ですよ。

「おや? どーしたのかな? 」なんて トコトコ歩いてくの?

嫌ですよ(笑)




というわけで、
男性がエスコートしに行きましょうね。

私、自分が座ってて 手をとってもらう瞬間 とてもスキです。あは。



それと、パレハで来てる方には 男性に一言お断りしてから、
あるいは よく状況を見て お誘いしましょうね という話がありました。

あれさあ、

明らかにパレハだってわかる二人には ほとんどの人は
まあ ちょっとは気を使うっちゅうーか、
そのように出来るわけよ。

まさか知らないご夫婦の奥様に何も考えずにツカツカと誘いに
行かないじゃんさ。(← たまーーーーーーーにいるけど)

で、こーゆー話を聞いて ほとんどの男性が

「さすがにそんなことわかるっちゅーの」って思ってるのさ。


でもさ、トラブルってほどではないにしろ
ムカつくぜ くらいなことが起きるのってさ、

そーいう明らかにパレハな例じゃなくて、
 今まさにこの後でパレハ(踊る)ですよ、の場合なのよね。


例えば 男の人で そんなに会話とかしたことない女性に
いきなりカベセオで誘っても 成功率低いかもな なんて場合に

まずは その女性の隣に座って 軽いトークのジャブをするわけよ。

で、タイミングみて 「このタンダ 踊ろうか」という流れに
持っていきたいわけよ。

それが!!!


満を持して コルティーナが終わったその時


ちょっとした観察力ない男がススッと出てきて
しかも下から手出して さらちゃったりしてね。

やんなっちゃうよね。 残されたこのヒト。


その状況 女性で経験したことあるヒト いっぱいいると思うのよね。

「 え?  やっ  ちょっ  」って言いながら立つ みたいな ね。


その男性って そーやってさらわれてポツンと残った経験ないんだろうね。

だから次もやるよね(笑)




でね、ミロンガは観察力が大事よ〜〜 って

何度もしつこく言っちゃうわけよ。 私って。

イス取りゲームみたいな誘い方しちゃダメよ〜 ってね。



私、そーいう事件を山のように観察しまくって
現場検証してんだけどね(笑)



ところで、カベセオって。。。

私の個人的なね、いい感じな カベセオってね、

男性から誘われる ってのが アリアリとした感じじゃなくね、

  つまり カモーン顔とか素振りとか じゃなくてね


視線が重なる ってことがいいと思うのよ。

どっちが誘うでも 誘われるでもなく  お互いが。


で、視線が重なって 「おどる?」「うん おどる」 という

視線の会話が0.5秒くらいでなされて

男性がすっと歩み寄る  ってね。


そんなのが たまにはあってもいいよね。


あーあ、 タンゴっていいね。





でも、いつも言うけど

私 タンゴに刺激をぜんぜん求めてないの。

だから よくある広告の「非日常へようこそ」みたいな
つもりは もうぜんっぜんないの。


タンゴって 日常と思っててね。

日常にタンゴを持ってるヒトって、日常のクオリティーが
高いよね。

いいね。