2010年7月1日木曜日

ダンスのカラダ

はじめてダンスを習う人は、この「カラダのしぼり」が
なかなかピンとこない って人が多いかもしれない。




よく私がレッスンの中で 「シェー」だよ とか 「よーいドン」とかいうけど
上半身は右  下半身は左 とか そーいうことね。


これ 男子も女子も まったく同じようにカラダを使いますよ。




ただ、このカラダの使い方は色んなダンスで共通して必要とされてると思う。


2足歩行で直立してる人間がバランスをとるために必要だから。




ジャズダンスではね、「右へ回転」 という動きをするなら


  左足が前  右足うしろ 足を前後に開いて このとき両膝はゆるめる


  右腕が前  左腕は腰から後ろへ軽くまわす


つまり やっぱり 「ヨーイ ドン」 に似てる格好だよね。


このプレパレーション(動きの準備)をつくる練習をするんだよね。






プレパレーションの体勢がきちんととれるようになると
マイコォみたいに ぐるぐるぐるーっと回れたりするようになるのさ。


 マイコォはプレパレーションなしで ぐるぐるまわれるけどね。別格だから。


直立でぐるぐるまわるには、 カラダの中心軸がきちんとしてなくてはならないべ?


こまの軸を想像するといいね。




人間のカラダも 軸を安定させるために、


  足の裏にかかった重心の位置  膝  腰  胸  肩  頭


この積み木がきちんと通らなければならんのさ。






それが 色んなダンスと もちろんタンゴも共通した バランスの基本。


タンゴは向かい合った相手と、相対する動きを連鎖させてゆくから
他のダンスでいう プレパレーションと同じ役割をしたカラダで
相手に伝えたり、受け取ったりしていかなければならない。


これが例えばオチョ。  リードもフォローも同じく。








ちなみにYOGAは カラダのバランスを整えて、呼吸を上手に利用しながら
動きの中で自分のカラダを感じ取ってゆくもの。
結果的に精神の安定などが、あとからオマケでついてくる。




だから、多くの色んなジャンルのダンサーが、さんざん踊ってはYOGAに
たどり着いてるんだと思う。





 あ、そうそう。

 おうちで こんなポーズやってみたらどお?

 バランスを整え、集中力を高めます。






ダンスは、やはりどのジャンルも、いかにリラックスするか が最も難しい。
どんな優れたダンサーでも、「一体これで本当にリラックスしているのか」ということを
自問自答している。




ちなみに ちなみに マイコォの名言のひとつに
 ダンスは感じるんだ  というのがある。


 マイコォはディズニーランドとかに行くのが大好きだったけど、
 キャストのダンスを見るのも大好きだったんだって。


 見てると、懸命にカウントを数え型の中で「動いてる人」と、
 音楽を感じ、観客を感じ、「踊ってる人」とがハッキリわかる って言ってたよ。






そして 感じることは、関節や、筋肉や、精神のリラックスから生まれる。


すごいね。なによりの健康法だよね。




タンゴは相手のあるダンス。


だからタンゴは 自分のバランスを整え、自分の精神を安定させ、相手を感じる、
そして二人と音楽が融合する。


数あるダンスの中でも、最も高度であり、究極のダンスだと思う。

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