タンゴは講師になるための資格や制限が一切ない ということでした。
そこにちゃんと責任感があるようなら、自由は素晴らしいことだと思います。
ですが、最初の1歩目から何もわからないタンゴ初心者さんというのは、
先生の言うことは1から10まで何でも言うとおりにしようとします。
そりゃそーです。
先生が右と言えば、右になるべくがんばるし、
ヒザ曲げろと言われれば、どーにかしてヒザ曲げれるようにがんばるし、
左向けと言われれば そーする
しぼれと言われれば そーする
人間は一人一人身体が違いますし、
先生のほんの小さな一言で その人の身体をダメにしてしまうことだって
ひょっとしたら起こり得るかもしれないのですよね。
整体の先生や、そのようなお仕事の方は特にそのあたりが
わかるでしょうけど、
ダンスの先生というのも、その人の身体の構造を変えさせてしまう威力を
持っているのだと
私は常にそう感じています。
だから、たくさんの先生やオーガナイザが増えるのは自由でいいのですが、
責任はしっかり感じていてほしいな、と思うわけです。
たとえ 他にお仕事を持っていて、ダンスが副業だとしても です。
誰だって先生になるときは「先生1年生」のときがあって
私にだってもちろんありました。
でも1年生の先生に 先輩や先生の先生が見張ってて
何かあったときは、すぐに助言をくれ、先生の先生が責任をしっかりとってくれます。
こうして流れてゆくのがやはり理想的ではないか、と私は考えます。
風営法の規制からタンゴが免れる方法の選択肢のひとつとして、
「認定団体をつくる」というのがあります。
社交ダンス界では、2つの認定団体があり、そのどちらかに所属した講師であれば
ダンス営業の許可をもらえる というものです。
Yahoo News の中で 高知市のダンスレッスンが中止させられてしまったのは、
先生がその認定団体に属していなかったから、です。
でも、じゃあその先生が悪いじゃん となるのでしょうか。
難しいです。
ダンスって自由なものなのですから、「属さない自由」を望む人や
あるいは他の何らかの理由で属さないことを選ぶ人はたくさんいるでしょう。
属してなくたって、先生がちゃんと責任を持って生徒さんに教え、
しっかり身体についての勉強をし、生徒さんとの信頼関係があるなら
属しているかどうかは問題ではないかもしれません。
「認定団体」などというものがあると、派閥ができたり
業界そのものがぎくしゃくしてしまうことも
ひょっとしたら あるかもしれません。
認定団体をつくるには、お金もかかるし、誰かがたくさんの時間を割かなければならず、
現役のタンゴ講師の誰かがその役目を負うのは非現実的ではあります。
タンゴ業界が認定団体をつくるか、否か、まだ結論を出すには時間がかかりそうですが、
まあ今は特にデリケートな時期ですし、タンゴ業界の中で あまりにホンポーな動きが
でてくるようであれば 今後やはりある程度 認定制度が必要とされ
ユーザーである生徒さん達が安心してレッスンを受けれることが出来るような
何かが必要となるかもしれません。
とは言え、私自身はまだ考えがまとまらない、
もやもやした気持ちです。
認定団体が出来た場合、
そこに属する講師であれば、ダンス営業ができるのだから、
それでいーじゃん となってしまうのではないか・・・・
そこに属するものだけがよくて
しかし根本的にこの日本という国ではペアダンスに対して
ネガティブであることは変わらなくなってしまう・・・・
認定団体どーのこーの は風営法には まったく関係なく
その業界が考えるべきことです。
そもそも(私達にとって)諸悪の根源である
「風営法規制の中のダンスという項目」はずっと削除されなくなって
しまうのではないか と思うと なんだかすごく気持ち悪いのです。
国にこのダンス文化の素晴らしさ、芸術や文化として
継承してゆく価値を認めてもらいたい。
アルゼンチンの先生をこの国に招待したとき
ようこそ いらっしゃいました
あなたの国の文化である
アルゼンチンタンゴが大好きです。
私達にもっと教えてください。
そう堂々と言いたい。
あ、以前みなさんから頂いた署名ですが、
今週金曜日に国会提出となるそうです。15万筆超えってスゴイよね。
何かが変わるといいのですけど。。。
◎オーストラリアABC放送 (2013年5月1日配信)
◎BUZZAP! (2013年5月10日配信)
5月17日にLet’s DANCEの風営法のダンス規制見直しを求める署名が国会提出へ、提出集会も開催
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