2019年11月5日火曜日

タンゴ衣装の失敗

昨日 発表会の話を書いたのですが


私も 師匠の元にいて 発表会をしていた頃がありまして


師匠が口を酸っぱくして 教えてくれたことの1つに

出演する生徒さんの衣装を 必ずちゃんと見てあげなさい という点です。



生徒さんは せっかく お友達やご両親が見に来てくれる
晴れの日なので、自分の好きな 素敵な衣装を
着たいものですけども


やっぱり日頃の練習とは勝手が違うと
思わぬトラブルがあったりするものなんですね。


意外と多いのは 衣装がまわっちゃう ことです。


体の中心で 絞りのある動きをするタンゴですが

女性のドレスはいつもの布で出来た練習着と比べ
サテンなど 滑る素材が多く
布の面積も小さいので

絞りにともなって 意外とぐるぐるまわるものなのです。


それで、本来 背中にリボン結びされてるようなデザインだと

曲の中盤で リボンが脇まで移動してしまい
ほどけてしまう なんてこともありえます。


プロの衣装は 動きを理解してる人がつくると
ワンピースの 内側に インナーベルトを通してあって

どんな動きをしても安定されるように作ってあるものなんです。



衣装や 身に付けてるものに 何か どんなに小さなことでも
アクシデントがあった場合

まず 本人が 慌ててしまい 集中力が途切れ 失敗します。

そして 何よりもったいないのが、

もう客席の誰も 踊りを見ていないことなのです。


踊りより ほどけたリボンの危なっかしさばかりハラハラしてしまって

踊りなんか ぜんぜん見てないのです。


せっかく何ヶ月も高いお金をかけて練習してきたのに
本当にもったいないですよね。




私のいた舞踊団では
ストッキングまで決まってました。

群舞のときは、全員並んでストッキングの色も揃えてました。



それで、
私が 独立したあと、

当然 どんなストッキングだろうがどんな衣装だろうが自由になった と
喜んでいたのですが・・


そんな 気の緩みから 大失敗をしたことがあります。




おぎりんと どっかの地方のショーに行った時ですが


舞踊団時代のストッキングから解放されたのをいいことに

網タイツを履いて ルンルン気分でした。


それが、
いざ 本番   踊り始めて イントロから 曲に入るとき

足をあげて 男性の腰にかけ ポーズをとったら


なんと 網が  網が  網が

おぎりんのスーツのジャケットの
ボタンに引っかかってしまったではありませんか!

そんで これが とれない!!!!!

足あげっぱなしで 無情に音楽が流れ続ける・・・

慌てて 引っ張る  引っ張る  引っ張る

引き千切るーーーーっ

とーーれーーたーーーーーっっ 


みたいな  ね。


ものすごく長い時間に感じましたけど
2フレーズ分 飛んじゃったくらいだったかなあ・・

会場には 完全にバレてましたね。

ザワザワと「引っかかったのね」 という冷ややかな囁き声が
聞こえてましたからね。




さて
こちらの動画は 超絶 早い動きのショーダンサー。
靴が途中で脱げちゃいました。

バレエ系な方って 足をトウシューズ履いてる感覚で
縮めるような動きするから

浅履きのタンゴシューズだと  この事件多いんですよね。


もう 他にも この事件は何人も見てます。



こちら  最後まで果敢に踊りきってます。

この場合 動き早すぎて 誰にも気づかれてないと思うけどねー。










首の皮一枚 ならぬ
ストラップだけでぶら下がる みたいな。






また明日!




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2019年11月4日月曜日

レア! 発表会のないダンス教室


昨夜、

「クンパルを選んだ理由は発表会がないから」という
生の声を聞き、

少し驚いています。


今さらながら そーだったのか!  という感じです。


踊りたい  でも  誰かに見せたいわけじゃない

ということらしいのです。


そーだったのか! (笑)




そこで、ふと   ほんとに今さらですけども


どーしてうちは 発表会をしない方向性をとったんだっけ? と
開業当時を思い出してみました。



うーん、

確かに 私は 雇われ講師をしていた頃、
その教室(師匠が経営する)はバリバリ発表会がありました。

それで、サラリーマンみたいに ボーナスが出るようなことは
ないので、発表会がボーナスだと思ってがんばりなさい みたいな
感じでしたし。



でもね、発表会は それはそれで、とても楽しかったのです。
出た生徒さんは 中には
「一生の記念になりました」って言ってくださった方も
多いですしね。

講師としてはやり甲斐も感じてましたよ。




そう、こんな個人経営の小さなダンス教室なんて
発表会くらいしないと 成り立たないもんですしね。ほんとならね。

振り付けやら 何やら  期限までに お尻叩いて
通っていただかねば ね (笑)




うーん、

まあ、  正直なところ

それでもやらなかった理由は

  めんどくさかったから  ですな(笑)



めんどくさい  は  色々幅広くめんどくさくてですね


  会場やら何やらの準備とか
      (めんどくさー)

  生徒さんを一生懸命 「出なさいよ」って
  勧誘しなきゃならない  とかですね
      (ぜんぜん無理)


  何人ぶんも振り付け作るとか
      (好きだし得意だけど)


  教室の中で 出る人と 出ない人の派閥が別れる とか
      (これこれ 絶対ある  超めんどくさい) 


で、一度やると 毎年やらなければならないのですよ。

それで、
いーや  ダメだ  やらない  って決めたんだったと思います。


結果的に、
そもそも思い描いていた 理想通りの教室になっていったので
本当によかったと
今では思っています。


確かに 目標もゴールもなし という状態は

よほど生徒さんたち各々が コツコツ練習し続ける
自己管理をしなければならないので

楽しみがなくなってしまって 途中でやめてしまう方が
多いのは事実で 悩みどころです。


まして 月謝制でもないので、
いつだって止めれる 三日坊主バンザイ状態




もう 今まで何度 やり方が間違っているのではないか と
悩んだことか。



でも、

昨夜もビギナーズミロンガがありましたが


ビギナーズミロンガとはいえ、ここ数年
入門者の数が減ってることもあり、ほんとの
ビギナーズミロンガ対象者の数が すごく少ないので

5年も10年もやってるようなベテランさんも
たくさん来ていただいて

そうでないと ミロンガとして成立しない 情けない現状です。



でも  でもね、

ビギナーズミロンガにありがちな(本当によくありがちな


周りが初心者ばかりなのをいいことに
ものすごく先輩風吹かすのとか

ものすごく優越感もってるのとか

何曲もずっと初心者を拘束して えらそーに教えたり
説教したりするのとか

そんな人は 一人もいなくてですね


みんな 自分が楽しいから来てるってだけだし、
ほんとに 新しい人を 快く仲間として迎えたくて
参加してるのがですね

すごーーく伝わってくるわけです。


ありがたいことです。


初心者さんにしてみれば、
ビギナーズミロンガ と聞いて安心して来たのに

なんだ  こんな長くやってる人たちがいるのか と
居心地悪い思いをさせてしまうことも
あるかもしれないのですが、

今のクンパルなら ほとんどその心配はないのではないか と
思っています。



それはね、 優劣のない環境で
ゴールも目標もないけど  個人が 自分のペースで
コツコツ基礎からがんばってて、


日頃から すべてのクラス内が
フラットな関係だからだと思うんですよね。


人間の幸せ って
  比較しない ところから生まれると思うのです。



そもそも ミロンガというのは いろんなレベルの人がいて
当たり前の社会なのですね。


だから あの人の方がうまい  とか  あの人はまだダメだ とか


そんなことより
今の自分の 
今 できる範囲での努力をすることでしか
成長できないんじゃないかな  と思うわけです。



だから、クンパル生は全員
一人残らず   毎回毎回 成長してて  すごいなー  と

いつもいつも心から  誇りに思って 感心して 尊敬しています。



発表会もない 教室なんて
なんだか 不甲斐ないかしら   と考えた時も
ずっと以前はあったかもしれないのですけど



今は  本当によかったな   としみじみする次第でございます。




まして
「発表会なし」という理由で選んでくれた方が
実はこんなにいたなんて!!!



    ひーーーっ♩♩♩




また明日!








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2019年11月3日日曜日

De mis tiempos'  Canaro


土曜日は月ごとに 2拍子のミロンガとヒーロを
交互にしています。

1時間のミニクラス というつもりですが

これが結構な1時間で ∑(´□`;)

毎回 前後のクラスよりずっと濃いくらいですな(笑)



昨日の土曜日にはミロンガを
前半と後半で分けて 2曲やりました。

その曲にマッチしたシークエンスをやって、
自由練習で そのシークエンスを取り入れて  という
やり方ですが、

クラスの中でも男性にお話したのですが


「自由に踊りましょう」の中で その時にやったシークエンスだけを
リピートし続けてしまうのは
ぜんぜん練習として意味がなくなってしまいます。

シークエンスは いわば 与えられた既製のもので、
それを自分の踊りの中に 組み込めるかどうか、
それを伝え合えるようになることが練習なのですね。


慣れないうちは難しいかもしれないけど
それも自分自身で意識して 「他の動きを取り入れつつ」という
気持ちでなければ そこから抜け出せませんからね。




それにしても、
前半で使った曲、

フランシスコ・カナロの
「La Milonga de mis tiempos 」 という曲ですが

すごく元気になれる曲で大好きです。


通常、ミロンガの曲は 2分台の短めなものが多いのですが、

この曲はミロンガにしては長くて、3分を超えます。


それでテンポも早いので、曲の途中でテンポ感が薄れるところを
耳で拾えるようなら、曲の持つニュアンスの通りに
スローにしてあげるといいよ  という話もしました。





それにしてもね、

私はこの曲を聞いたら、セバスチャンとマリアナの踊ってるとこしか
もう思い浮かばないんですよね。



10年も前になりますが、
彼らが 実にコミカルに 可愛い振り付けで
結構あちこちで踊ってましたので、

もう何度も見て 覚えちゃってるくらいです(笑)



Sebastian Arce & Mariana Montes

 'De mis tiempos








ブラボー!!!

バッチャン 満面の笑み!!!
ほんと 表情といい 最高潮のテクニックといい  芸達者なふたり!!!


これ、いろんな国 いろんなフェスティバルで踊ってるから
検索すると 他の衣装とか 広い会場とか
いろんなバージョンがありますよ。



この曲、さきほど、ミロンガにしては長い曲だといいましたが、
つまりは同じフレーズが 通常より余分に多く
繰り返されてる とも言えます。


ということは、

それだけに エキシビジョンでやるとしたら
見てる観客を飽きさせてしまうかもしれない 怖さも孕んでるんですね。


実際、これとまったく同じ曲を エキシビジョンで踊ってるパレハは
曲名で検索かけたら たくさん出てきますけど
ぶっちゃけ やっぱり飽きちゃいます  って  ひどいね
すごい性格悪い。。ふふん



で、そのような難しさのある曲を
このバッチャン・マリアナの踊りは

ちょっとしたお芝居や 表情や ムーブメントの工夫で
見事にカバーしてる秀逸な振り付けだと
私は思っているわけです。


ダンサー泣かせの曲ではありますが、
それにしても 耳から離れない このフレーズといい
テンポ感 疾走感
やっぱりカナロは最高だぜ って思います。


こんな曲で シークエンス考えて たくさんの生徒さんと
ジャンジャン踊ってるとき

つい いつもいつもいつも 頭によぎるのは

こんな曲で こんなタンゴを世界中の人々が踊ったらいいのに

     ということ。



この曲が流れてたら ケンカなんてしないし
戦争なんて起きないのに


ね。



また明日!





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2019年11月2日土曜日

スカート屋さん


アッコちゃんのスカート屋さんが
インスタ始めたよ〜〜。









新作や出店情報が見れるね^^

フォローしてね♩




出店情報と言えば・・
12月に FJTA でミロンガがあるんだけど

そこでも出店されますよ。


青山で近いので、土曜日のレベル4のクラスが終わったら
私たちも行くつもりでーす。

こちらはクンパルでチケットの扱いしますので
ご希望の方はお声かけくださいね♩♩






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2019年11月1日金曜日

バブリーなタンゴ


ここのところ
日本のバブル期における タンゴの話なんぞ書いています。

タンゴアルヘンティーノの宣伝のお金のかけ方は
すごかったよね っていう話とかですね。


ふと 思い出したんだけど



そーよのーー・・・ たぶん・・・
98年頃かのう?

フジサンケイグループので
日産がスポンサーの タンゴの舞台もあったこと
思い出したわ。

タンゴアルヘンティーノのヒットがひきづってるのに
あやかろうとしたんだかね?


代々木体育館の特設テントで ロングランしてた記憶が。


すっごい豪華なパンフレットでさ。



あー、名前 忘れちゃったな。
思い出せない。

ま、いーや。
あの辺もお金かかってたなー  と思ってさ。




それで、私が E君と組んで踊ってた頃は
もうバブルはじけた後だったのだけど、


         ( E君って誰? って方はコチラ )


なんか  まだしばらく 世間が浮かれたままの感じって
あったじゃない?


だから ちょっと変 な仕事が入ってくること
結構あったんですよね。


その1つで 忘れられない 変な仕事が・・・


名古屋の  個人のお宅での パーティーで踊る ってやつ。



個人ですよ。 

ぜんっぜん知り合いでも 繋がりも何もない
個人のお宅の  なんのお祝いかさえ わからない状況で

私たちの他に  フラメンコダンサーとかジャグリングの人とかも
呼ばれてて、

いわゆる普通の邸宅なので

広い応接間みたいなところで、いっしょくたに
着替えとか 準備する  まあ楽屋の代わりみたいなとこに
収まって


庭の一角にベニア板が敷かれたところと、
客間に ベニア板が敷かれたところと、

そんなの行ったり来たりしながら 踊るの(笑)


音響なんてないから ちょっとデカいラジカセで。




用意はベニア板 ってショボいけど


すごい沢山の人が出入りしてて、高そうなワインとか
シャンパンとかご馳走がズラーッと並んでて

でも いわゆるバカ騒ぎみたいな感じではなくて

お金持ちざます   って感じ。


そんなとこで踊るの・・

なーんか 妙な感じですわよ( ̄ー ̄;



当時 私とE君は だんご三兄弟を踊ってたことで
色んなとこ行ったけど



あれは 格別に変な感じだった(笑)



びっくりするような いいギャラだったけどさ。
(ほとんどは師匠の元へ入るけどね)


当時は 変なお金の使い方する人もいるもんだなー  って
思ったもんよ。。。




名古屋と言えば
おぎりんと 企業のなにか祝賀会 みたいなのに
呼ばれて行ったこともあったな・・・

名古屋コーチンをお土産にいただいたこと覚えてる(笑)




あと 先日書いた タンゴアルヘンティーノの動画の中で
岡田真澄さん出てたけど、



六本木のクラブ  っちゅーか ディスコとかで
タンゴイベントがよくあったりして
そーいうとこに 岡田真澄さんだいたい来てたのよね。

その後もたぶんタンゴに興味をお持ちになられてたのでしょうね。


恰幅よくて、タキシードがよくお似合いで
かっこよかったよー。

踊ってるのは見たことないけど。







まあ、そんな風にタンゴにお金使ってくれるような
企業とかあれば
また タンゴブームもくるかもしれないけど



ちょっと  今の景気じゃ ぜんぜん無理っぽいですな。



ここ数年 パタッとタンゴ人口 横ばいな印象で。。。。

寂しいわな。




がんばりましょ。




チーン







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