2016年12月31日土曜日

今年の終わりに思うこと -2016-

忘年会の大騒ぎを終え

   今年はことさら楽しく過ごしました。
   毎年 みんなが何か食べ物を持ってきて
   台所のカウンター越しに「先生 これ切って」とか
   「先生これチンして」などと言うのを「ハイハイ」と言って
   次から次へと仕事するのですが、今年は「自分でおやり」と言い
   その都度こちら側へ呼び込みました。
   おかげで女性さん達と台所の中をほんの一時一緒に過ごすというのが
   とりわけ楽しかった理由の一つになります。


ドロドロに疲れ果ててはいましたが、
翌朝 ヨガレッスンの予約を入れてましたので、
重いカラダをひきづって行って参りました。

今年最後のレッスンでしたので、先生が ひとことお話をされたのですが

SMAP解散についてのお話で、

先生は いままで少しも自分にSMAPファンであるという自覚はなかったのに
どうしたことか、涙が止まらず もう5人での活動ではなくなることを
非常に寂しく感じられた とのこと。

当たり前のように聞いてた5人での微妙なハーモニー(笑)による
「世界で一つだけの花」も他の歌手の方が歌ってるのを聞いて

あらためて自分が SMAPの声による その歌を 細胞に染みこむように覚えて
しまっていたのだ と気づいた というお話でした。


すっかり忘れていたことや
当たり前に思ってることも、カラダの細胞のどこかには
ちゃんと記憶としてしまわれているのですね。


今年は 悲しいこともありました。

  あの人 最近来ないね・・・という 方が
  実は亡くなられていた とのことを後で聞き 知ることが
  一人や二人でなく・・・ 結構 そんな知らせがあったのです。

これは、もう 本当にどうしようもないことですが

いつも どうにもならない宙ぶらりんな気持ちになります。


あんなに楽しく踊ったのに、
それを知るすべもなかっただなんて・・・・・・・・・。

お悔やみひとつお送りする機会もなかっただなんて。



ですが、再会の喜びもありました。

一人は 5年前 震災の時期 入門された方との再会。
二人、10年ほど前、青山の教室の頃の方と再会。
もう一人は・・もう12年前 とか もっとかなあ? 青山にすら教室もなかった
頃の生徒さんが 再び来てくれました!(一昨年からまたいでるけど  たぶん)
他にもまだ再開組が。


5年や10年経ってると まったく忘れちゃってるかな と思いきや

やっぱり 記憶はカラダのすみっこに ちょっと眠ってただけなんですよね。

「おーい」って声かけてあげただけで ちゃんと蘇り、
いわゆる本当の「まったく初めて」という方とは やはり違った動きを
するのですから、

さっきのSMAPの話じゃないけど たいしたもんだな と思います。


もう一度 ここへ来てくれて本当にどうもありがとう。


先日、インスタグラムに青山の教室の頃の写真をUPしたのですが

長い生徒さん達は懐かしく楽しんで見てくれたようで良かったです。


すでに取り壊してなくなったビルですが、私達の記憶の中に
やはり眠っています。

ちょっと写真を見ただけで、

あの青山一丁目の駅を降りて、ホンダの前にでて、
まっすぐ道を歩いてきて、 ひょっとしてラーメン屋「武蔵」は並んでる
かもしれず、そのすぐ先のビル  階段を降りて地下へ入ってゆくところが
蘇りましたでしょうか。

階段を数段降りたところから撮った写真です。

あの写真はハッチが撮ってくれたのです。
     
         ハッチは元気かなあ。

クリスマスツリーには赤いバラの造花を飾ってました。

あのツリーももう捨ててしまって、今年はクリスマスの飾りも
一新したのですが、
やはりあの頃のクリスマスの飾りも 記憶にしっかり残っているものだなあ、と
思います。


    当時は今のようなガラスに簡単に貼ったりはがしたりできる
    シールがなくて、スプレーでガラスに吹き付けるタイプだけ   
    でしたから、「Merry Cristmas」の文字を粉雪のごとく
    デコレーションするのは 面白がって おぎりんも関谷もやるのですが、
            後片付けがものすごく大変で 誰も手伝おうとしなかった という記憶もあります。



今年は「成長」の年であったと感じます。

今 7年とか8年とか経ってるあたりの生徒さんが特に。


初心者さんのうちは カラダがまだ知らない状態ですから
言葉による解説を少しずつ脳に言い聞かせるように覚えこませてゆく
必要があります。

ですが、その脳は カラダへ伝える という働きを そう容易にはしてくれません。
時間がかかるのです。
知らない動きなのですから。

出来たつもりでいても ほとんどの場合は ごまかしです。

勘違いして脳に伝達されてるか、回路に間違いが起きてます。


その間違いや勘違いを 丁寧に修正しながら 根気強く何度も何度も
繰り返してゆくことで ようやく このダンスのシステムが本当の意味で
理解されてゆきます。


そうなると 少々複雑なシークエンスを出されても
ちゃんと繋げられるようになってくるのです。

去年までは 出来なかったな と思うことを 彼らは今年乗り越えたように思います。


うまくいかなかった時、

あらためて そのシークエンスを 3分割くらいに展開して見せ

  A  これ やったことある
  B  これもやったことある
  C  これも知ってる

 それを アレとコレで繋いだのがこう   と ちょっと言葉を加えてあげるだけで

「なーんだ そうだったのか。」と やりこなすのですから 流石だな と思いました。


これは A B C を 3回や4回やったことある程度じゃ
絶対にこーはいかないことなのです。

もう何十回も経験してることで しっかりカラダの細胞に染みつかせたものなのです。


それと 私達の言葉のニュアンスをよく感じ取って シークエンスに仕上げる
ということでも成長が見れました。

ただ、並べたステップを出来上がりにするのでなく

  ここを柔らかくして ぐっと山を登ったあと ちんまりと。 とか(笑)


そんな要望も 曲を聞いて 自分のものにしようとする姿勢になってきてると
感じました。



成長 というと、
自分のことで 申し訳ないのですが

私自身も 講師として 今年は自信を持てた年となりました。


個人レッスンなどをしてても「今日これやりたいんですけど」と
リクエストを出されると 一瞬で 50分の時間内の組み立てと
カリキュラムが ズバッと気持ちよく頭に浮かぶ  という感覚が幾度もありました。

グループクラスでも みんなが何が問題になってて出来ないのか が
ものすごくクリアに頭の中に 入ってきたり

ちょっと順番を変えることで出来るようになるヒントを与えることになると
気づく とか

自分でも 一体どーした というような冴えた感じが気持ちよかったです。


そのかわり カラダは年々 いうことを聞かないのですけどね・・。

    うまくいかないもんですな(笑)



今年は「無理をしない」というのも私の中の小さなテーマになってました。

嫌なことをしない
出来ないことは断る  とか。

これは本当に難しいですね。

自分を大事にしたいから なのですが、そうは言っても なかなか ね。

FJTAの仕事なんて・・・ほんと無理 って言いたくなることもありますけど(笑)
   
            いかんね こんなこと言っちゃ(笑)

でも 他の先生方もがんばってるのを知ってるので
やはり がんばらなきゃ ですけど。

         それでも今年は母せつこ関係のこともあって
         ずいぶんお休みをしてしまい たくさん迷惑かけました。


今年はタンゴ関係だけでなく、母せつこ関係も含め、
個人的に通う習い事も含め、人間関係がかなり広がりましたけど、



苦手な人とは無理に付き合わない という点は 心に決めてしまうと
気持ち的にはずいぶん楽です。

ずるい人とか おせっかいな人とか おべっか使う人とか
アグレッシブな人(笑)が苦手です。
上にばっかりいい顔して下は無視 という人も本当に嫌いです。

私は昔から誰にでもいい顔をしてしまう というのがあったと思います。

それがいいことだと思い込んでました。


それをやめました。

やめれたかな?

やめれてない・・・かも(笑)

   引き続き来年の課題にしましょう。




今年は 生徒さんにも たくさん愚痴を聞いてもらったりしました。

 愚痴は母せつこ関係のことです。

 腐った卵を隠し持ってた とか(笑) そーいう話を。



ちょっと世間的には

  「あの人は愚痴っぽいからイヤ〜ね」とか

ネガティブは悪 という風潮があるじゃないですか。

そりゃ 何時間も他人の愚痴を聞き続けたら こっちまで参ってしまうでしょうが

ほんの数分 パクっと口に出させてもらうだけで
涙が出るほど有難いことなのだ というのが 身にしみてわかりました。


このパクっとが日常にあるかないかで 本当に違うと思います。


こんな話 人に聞かせちゃったら悪い  という気持ちはあるんです。

でも このように抱えてて 辛い人って 一体どれくらいいるんだろう とも
考えてしまいます。

私には パクっと言わせてくれて 笑って「わかるわかるー 大変だね!」って
言ってくれる こんなに親しい生徒さんがいてくれて

ああ なんて有り難く幸せだろうか  としみじみします。



今年からタンゴを始めた人達は 今 おもしろくて仕方ない
夢中の時期です。

去年からタンゴを始めた人は ちょっと落ち着いて まわりを見渡す
余裕がでてきた感じです。

これからぜひ長く続けて下さい。

なかなか タンゴは奥が深そうだ 先は長そうだ という感じは
あるだろうと思います。

そうです。
本当に コツコツと です。

近道はありません。

それで、せっかくコツコツとやっていますから、
自分を大事にしてくださいね。

せっかくコツコツ積み上げたものを、つならない人間関係で
崩してしまうのは 本当に本当に本当にもったいないことです。


でも タンゴは小さな社会です。

おもしろくって 踊りまくってて ふと気が付くと
ネズミの子供のごとく友達の数がふくれあがるかもしれません。

いいことのようですが、 たぶん きっと辛いです。

時折りブレーキが必要なのではないか と思います。



せっかくコツコツ練習してきた人を タンゴとは別なトラブルなどでも
やめてほしくないなー と思います。

男性も 女性も どっちもです。

 こーいう場合 男性がやめなくちゃならないシステム なんてものは
 ありえません。
 そんな くだらないこと言ってる人がいるとしたら それはとても悲しいことです。




今年、2年続けてる方で ずっと基礎クラスに出続けてた方がいました。

ご本人も言うように 少し不器用さもあり、
確かに 他の人より 覚えるのに 時間がかかる面もありましたが、

今年は ずいぶんずいぶん成長しました。

じわじわと その方の細胞に 私達の言葉の数々が滲みわたっているのを
感じることが出来ました。


私はその方の謙虚さが 非常に勉強になりました。


最初のうち、本当にうまく動けなかった頃は
お相手する方も 少しの冷たさ に似たものが やはり ちょっとくらい
出てしまってたと思うんですよね。
それは仕方ないよね。 練習にならない って思っちゃうしね。

でも、その謙虚さ と ひたむきさ 実直さ がコツコツ続くと 心打たれます。

今年の後半では、誰も その方ととの練習が無駄なことだとは
感じていなかったと思います。


謙虚

ひたむきさ

これを持ってる人には かなわないなー という気持ちです。


今年は「トリセツ」を出したことで
例えば レベル3から レベル4に移るには 最低50クラス受講しましょう というような
決まりをはっきりさせました。


これによって 「自分で正直な判断をする」人は少なくなるのではないか と
危惧しています。

必要受講数に関係なく、自分が必要だと思う分
そのクラスを習えばいいし、

しつこいほど 「進級することが上達することではない」
言っています。

ずっとレベル1 レベル2 だけであっても 超うまい人 
に なり得るのですけど。。。




まあ、
そんなこともあって 私は瞑想教室で 年末に一番基礎の部分を
もう一度習いに行きました。

10年以上前に お寺での座禅から始めましたので

漠然と もう長くやってるぜ みたいなのがあるかもしれない と

ふと思いまして。  瞑想に基礎もへったくれもないんですけどねー(笑)



今年は 紹介とか口コミで来て下さる方も多かったなあ〜。
ありがたいことです。

ありがたいことだらけです。



もうすぐ今年が終わります。

来年もどうぞよろしくお願いいたします。







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