2011年11月7日月曜日

愛をもって思い出としましょう その3



「愛をもって思い出としましょう」

E君からのお返事には そう書かれていました。


  自分も今 元気でブエノスアイレスに住んでいること。
  主にヨーロッパでの仕事が多く、エキシビジョンやクラスを
  してまわっていること。


まずは近況が報告されており、
Facebookからお友達の申請をした経緯は
ハビエルはE君の親友であり、ハビエルが日本へ行った話を聞いて、
その中に JUNKO の名前がでてきたことで、
そのときは気付かなかったけど、後になって気づき、驚いた という
ことが書かれていました。

そしてハビエルやカーラとのアクティビティから繋がったんだよ と。



  自分にとって日本での記憶は非常に強いものであること。
  文化の違いなど、たくさんのことを学び、
  確実に自分の人生の中にあの1年間の出来事がある という事実。
  自分もまだ若く、確かに一緒に仕事をするのはお互いに
  大変なこともあったし、あなたに辛くあたってしまったことを
  自分も謝りたい気持ちであること。
  
  しかし、あのときの状況は、お互いにとって難しかった。


  いずれにしても それらもすべて
  愛をもって思い出としましょう。


そのようなことが とても誠実に書かれていました。



そして

  スペイン語上手になった Ne !


と 語尾に「ね」をつけてありました。


HONTONI DOUMO ARIGATOU という日本語も
SUBARASHII という言葉もまだ覚えていたようです。



当時の苦い記憶も、時間がたってお互いに思い出となりました。

お互いに その後たくさんのことを経験し、感謝の気持ちを少しずつ
覚えたとき、過去の嫌な出来事もまた 愛をもって思い出に変えることが

ようやく  ようやく 出来たのです。


私に謝罪と感謝の言葉を届けるきっかけをくれ、
歩み寄ってくれたE君にあらためて感謝しています。


  きっといつの日かまた会いましょう。

E君からのメッセージは そう締められていました。



長い時間の 大きなしこりがゴロッと落ちたような気分です。




14年前
E君に対して思いやりがなかっただけでなく、
私は先生(私の先生 ね、当時の)に対して感謝の気持ちが
希薄だったから E君との間に摩擦もでてしまったのだろうと
思います。

人を一人 1年間呼び寄せるには 相当の資金や労力が必要とされます。

アパートの用意
皿ひとつ、石鹸ひとつから揃えなければならない
ビザの申請

それら細々とした一切をしてくれた先生に対し、もっともっと
感謝の気持ちを持っていれば あるいはもう少し
E君を理解し、受け止めることが出来たのではないか・・・・・


いや、今となってはあれこれ考えたところで仕方のないことです。



それらもすべて

愛をもって思い出としましょう




('∀`)








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