2010年9月6日月曜日

コミュニケーション

 つい先日の進級についての記事の中で、先生は最後に


  タンゴはコミュニケーションのダンスだ。コミュニケーションなしには踊れない。”

 と書かれていました。 そのことがとても気になってしまいました。
 私は人とのコミュニケーションがすごく苦手で、他の皆さんのように
 笑ったり、おしゃべりしたりできるタイプではありません。
 それではタンゴは上手にならないのでしょうか?


数件、同じようなご意見があり
少し、誤解があったようなので、コミュニケーションという件について
私なりの考えを書きたいと思う。


私も自分ではかなりコミュニケーションが苦手だと自覚している。
ようやくここんとこ 少しマシになったか と思うけど
若い頃・・・タンゴを始めたばかりの頃は、やっぱり ぜんぜんダメー だった。

コミュニケーションの最たるもの。

   挨拶 

おはよう とか  こんにちは  とか  さようなら  とか


私はそれが苦手だった。
言おうという気持ちはあるのだけど、口に出せないうちに、相手が先に
言ってくれる。 それで、つい黙ったままになってしまったりしてしまう。

そんなふうであった。(´へ`;

相手が 何かで ありがとう と言ってくれたとき、それに対しての適切な
返事の仕方がわからなくて 黙ったままになってしまうこともあった。


タンゴで、練習してるとき うまくいかないことがあると、相手をせめたり
相手を直させようとすることばかりを口にしていたと思う。


23歳のとき、
私はOLをしながら タンゴの師匠に弟子入りし、お稽古を毎日していた。

そんなOLは、タンゴのことしか考えてないから、遅刻はするし、すぐ帰っちゃうし
最低だったと思う
でも、そのときの部長さんは 私の放課後タンゴ活動(?)にも理解をしめしてくれて
応援してくれるような方であったが

あるとき  何かで私が その部長さんに 「ありがとうございます」と言ったところ


    「こちらこそ」   という返事が返ってきた。



私はそのときの、その光景を今でもはっきり覚えているんだけど、
なんだか すごくその「こちらこそ」が胸にぐぐぐーっときたのだ。

  こちらこそ、ありがとう。

いい言葉だな、と思った。  こんな不良OLに「こちらこそ」と思ってもらえることが
ありがたいと思った。

その日から、そーいう言葉が 人との関係の中でどれほど大きな意味を示す
ものであるか を意識するようになり

私の 挨拶できないダメなやつ は、ちょっとずつ ちょっとずつ解消されていったと思う。


すごく おしゃべりしたり、一緒にミロンガ行ったり、お茶したり、メルアド聞いたり、
そーいうことが コミュニケーション というばかりではないと思う。

少なくとも、タンゴは一人では成立しない踊りであること、そこに気づくと
相手の存在が ありがたいものに思えてくる。

 踊るとき 「お願いします」

 踊り終わって 「ありがとう」

 「楽しかった」 「また踊ろうね」

相手の存在への感謝からコミュニケーションは肥大し、成長してゆくものだ。



実は・・・・ クンパルは教室なのだから 「生徒募集」という看板を掲げてはいるが
誰でもウェルカム というわけではない。

いい人が 来てくれますように と いつもいつも思ってる。


いつも思ってるけど、 ときに残念なことも 正直言って  ある。ヾ(;´▽`A`


ずーーいぶん以前のことであるが・・・・

レッスンで「質問ありますかー?」と全体を見渡して言うと いっつも「ハイ」と手を
あげる女性がいて、聞くと 質問というよりは相手を責める形で、相手の出来ないことの
不満をお披露目するだけなのだ。ヾ(-д-;)

彼女が 「ハイ」 と手をあげるとき、 お相手の男性へ視線を送りながら、とか
気遣いながら ということは一切なく 待ってました と言わんばかりに
相手の否によって、いかに自分が迷惑しているか、ということを披露するのが常であった。

当然、たった今 その女性と組んでた男性は なんとも気まづそうな様子で
「ごめんなさい・・」と消え入りそうな声で謝るばかりである。


ともかく対策として、彼女がレッスンにいるときは「質問ありますかー?」を言わないことに
決めた。 が、それでも彼女は、うまくリードが出来ない男性と組んだときは執拗に
相手のミスを指摘した。( ̄Д ̄;;



二人で踊るタンゴは、うまくいかないことがあれば、先生に聞くのが一番いいし、
「質問ありますかー?」は 二人の問題をサポートするための呼びかけである。

大いに利用したい。

「ここで、いつも離れちゃうんですが、何がいけないんですか?」 とか

そもそも、わからないから出来ないんだし、質問ってすごく難しいんだろうけど、
聞き方に苦労しながらも、まあ二人の問題を聞いてこられる方が大半である。

仮に男性に問題があったとしても

「右へ重心を移動するとき、左腕を残してしまうから
      引っ張ってしまうことが原因として考えられますね」 というような、技術的な
解決策を提案したいと思っている。


件の彼女の場合、「質問ありますか?」を 自分には否がないことをアピールする場に利用
していたとともに、相手の不出来を公開して 吊るし上げにした悪質な行為だと思う。

こんなケースは非常に珍しいし、うるう年に一度あるかないかの珍品であるが、
出来れば、こんな珍品には二度とぶつかりたくないと思っている。((-д- 三 -д-))


それで、こーいった珍品がタンゴ的コミュニケーションとれない人の、一例だと思う。


なにもベラベラしゃべったり、無理に笑ったり、飲みに行ったり といったことばかりが
コミュニケーションではない。

タンゴはふたりでなければ踊れないんだから。 

今、一緒に踊るこの人に感謝。
今、一緒に過ごす仲間に感謝。

                  ゚・:,。★\(^-^ )♪ありがと♪( ^-^)/★,。・:・゚
         

最近のクンパルは本当に素晴らしい方ばかりが、たくさん集まってくれる。
素敵な人は、また素敵な人を呼び、
思いやりのある波動の中にいると、トゲや針は居心地が悪くて退散してしまうのだろうと思う。


今、レッスンの中で 「質問ありますかー?」と聞き、
いくつか手があがり 回答をだすと 

 「あー そーだったんだあー ごめんねー」 と相手に。
 「ううん、こちらこそ ごめんねー」 と言い合ってる声を聞いたりすることがよくある。


こちらこそ ありがとう

こちらこそ ごめんなさい


クンパルには この 「こちらこそ」の使い方が上手な人ばかりだから
全員コミュニケーション上級者だと 思う。


みんないつも  ★あ(^-^) り(-^ ) が(  ) と( ^-) う\(^0^)/★





2 件のコメント:

  1. わたしはタンゴのことはわからないのですが
    コミュニケーションがとっても苦手なのです。

    質問も“してはいけない気分”になってしまったことも
    多々ありまして…。

    疑問でも、何もなくても
    同意でも、ちょっとしたことでもなんでもいいから
    そのときの自分に素直になって
    問いかけたり、何もないならしないで
    いいのだろうな…って思いました。

    そういうことも含めて、コミュニケーションなのだと
    思うようになってきました。

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  2. 匿名さま
    たくさんこのBlogを読んでくださったんですね( ´∀`)
    ありがとうございます!
    私、えらそうなこと言っても、未だにやっぱりコミュニケーションのあり方が
    わからずにいます(;´Д`) 正直になることと、相手を傷つけないことの
    境目って難しいと感じつつ 日々勉強ですな・・

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