2018年11月19日月曜日

プロポネったり マネハったり

先週あたり、教室でみんなに話してきたことで、

以前には 「tango diary 号外」の中でも書いたことがある話しなのですが


リード というのは 以前は manejar (マネハール)という と
私は教わっていました。

マネハールというのは 運転を意味するスペイン語です。


男性が女性を操縦する ということになります。

そして確かに タンゴというのは 男女関係において
そのような 役割分担だ と 正直それほど疑問にも思わず
受け入れてましたよ。
私はね。



それが、数年前 アルゼンチン人のお友達から

「最近では リードすることを マネハールとは言わなくなってきてるよ。

   最近の若い人は プロポネール という言葉を使うようになってきてるよ」


という話を聞いたのです。


proponer (プルポネール)というのは「提案する」という意味の
スペイン語です。

100年以上前に生まれたタンゴも
マッチョな男が 女性を操縦する ということでなく

時代が流れ、男女平等になり 共に一緒に音楽をつくりあげる という
考えに 変わってきたのだと思います。


ただね、

タンゴとは 文化の継承ですから トラディショナルな良さは
もちろんたくさんあります。

ミロンガというのは 庶民の娯楽ですが、

私は ブエノスの人達の 貧しくてもミロンガへ行くときは
きちんと洗濯したシャツを着て、コロンをつけて、
女にモテるために 精一杯 気取っている 男たち というのは
格好いいな と思います。

どんな じーさんも 女性の前では粋がって 野暮なところは見せまいとする
立ち居振る舞いは やっぱり素敵です。

ブエノスのミロンゲーロと言われるような じーさん達には
それがあるんです。

そんな ちょっと強がったマネハールなら 歓迎しちゃうんだよね って思うんです。


汚くて お行儀が悪くて しかも 力づくでパワーリードしたり
音楽ちゃんと聞いてないような野暮な男がモテるわけないんですよ。
この踊りでは。


まあ、
女ってーのは おそらくは いつの時代もワガママで

ギューギューに縛りつけられたら逃げたくなるし

私を操縦しないでよ! と ヘソを曲げるかもしれませんが


まったくの自由にされてしまうのも つまらんのではないか とね。


プロポネッた 素ぶりで 
上手にマネハってくれるようなイケメンが

わたくしは好きですわ  っちゅーことです。




クンパルTime's に お行儀悪いのはダメ と書きました。

特定の方をいたずらに責めたつもりは全然なく、
そんな「プロポネール・マネハール」のことなどを考えてたものですから。

この件、また続きを書いていこうかと思います。


では(´-`)




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