2020年4月14日火曜日

さようなら グロリア

昨日、

タンゴの歴史そのもののような

妖精のように 可愛らしい女性タンゴダンサー

グロリアが亡くなられたとの訃報がありました。

グロリアとエドワルドの あのグロリアです。




75歳だったそうです。



私のこのブログの中で グロリア の名前で検索してみると
6記事分出てきてました。

去年、このブログをほぼ毎日のように書くようになってから
頻繁にグロリアの名前は出てたのだと、
今更ながら気づきました。




私の師匠の師匠が グロリアとエドワルドです。

なので、まだ私が ヨチヨチだった頃から とても親切にして頂きました。


私が独立したあと、日本で販売するタンゴシューズを探したい と
言った時、グロリアが 贔屓の靴屋さんを紹介してくれた話を
書いたことがあります。




この記事で書いたように、良い靴に巡り会えたあと、
少しして 私はグロリアのところへお礼に行ったことがあります。

いつも通りの笑顔で すごくあたたかく迎えて下さいました。





それよりもっと前・・


まだブエノスに慣れていなかった頃、


私は化粧ポーチをスリにあい、なくしてしまったことがあります。




結局 師匠に全部買ってもらったのですけど


その話を 師匠がグロリアにしたところ



私の耳元で「口紅あげるわね  ほら これ」と囁き

私の手に口紅を持たせてくれました。


「いえいえ、いいです!大丈夫です」と お返ししようとしたら


「NO NO ネーナ  ミロンガ行くんでしょう? 口紅は今すぐなきゃダメよ」と


微笑んでくれました。







そんな時のグロリアは いつも甘い香水のかおりがしてて

きれいに赤い口紅を塗ってて
本当に素敵でした。




あああ、やばい  泣いちゃう。






グロリアとエドワルドは FJTAの名誉顧問でもあります。


会長はじめ、彼らと親交を持っていないダンサーは

ほとんどいないくらいでしょう。



彼らは 1961年に フランシスコ・カナロ楽団と初来日し、

以来 日本をとっても愛してくれました。

日本人に最初にアルゼンチンタンゴのレッスンをしてくれたのは

彼らです。

グロリアとエドワルドのYouTubeチャンネルには 当時の日本での

仕事の記録として テレビに出たものの録画などがあり、

私は それを 2019年10月30日の記事で紹介しています。





グロリアとエドワルドから受けたレッスンのことを書きました。







もしも、本当に「運命の出会い」とか「ソウルメイト」とか

そのようなものがあるのなら


このお二人は まさにそれだと思うのです。














天使のようなグロリアは 
本当に天使になったのかもしれない。

ずいぶん 軽やかで 踊りの上手な天使に違いない。








心よりご冥福をお祈りします。
さようなら  グロリア   どうもありがとう。 













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