2009年6月15日月曜日

クンパルTime's

毎月 クンパルTIMES というものを発行している。

今年に入ってから始めたことである。


クンパルでは毎月レギュラークラスに加え、テーマ別のワークショップを
行ったりしていて、そのお知らせプリントをつくっていたので
だったら ついでに っちゅーのもなんだけど

ここへ来るようになってくれた新しい方が
「クンパルってどーよ」ってことを少しでも知る手がかりになればいーかな と思い
先輩タンゲーロさん達の「声」を載せることにしたのである。


ベテランさんから初心者さんまで、ランダムに 

ちょうどいいタイミングで会った人とか だけど に 声をかけてる

写真を撮って ちょっとしたインタビューをしたりして

これが結構 毎回おもしろくて へーえ って感じ。

へーえ そうだったんだあー  そーいうふうにタンゴを楽しんでるんだあー 

へーえ そんなきっかけで始めたんだー とか ね。





今回のインタビューでも がっつり答えが返ってきて かなり楽しめた。


ちょっと一部紹介すると・・・



Q> タンゴを始めたきっかけは?

A> ペアダンスだからです。今年4月から何かダンスを始めようと思って、
候補としては、タップ、サルサ、タンゴの三択。

今までソロな踊りというか、ソロな人生というか、一匹狼系?だったんです。
まず自分ありきで、自由でいることを好んでました。

この延長線上ではタップを選択するはずなのですが、ペアーであるがゆえの制約、
制約の中での自由っていうところに興味を持ったんです。

仕事上でも、ある意味同じで、ペアダンスの世界です。
制約の中でいかに自由になるか?その命題と一致したんです。




こんなに真面目に答えてくれてるけど 実はちょっとしたジョークの前置きがこの前にあってね・・

まあ それは実際に見て楽しんでいただくとして・・・



ソロな人生  一匹狼系    


なるほど

私も ずっとソロな人生を歩んできたように思う。

一匹狼系です。

まったく このお答えにそのまんま共感できる。



ペアであるがゆえの制約、  制約の中での自由

私も ここにタンゴからたくさんの発見を見出した。




タンゴと出会わなかったら 完全に一人歩き好きな 変人のまま 突っ走っていたと思う。



ペアであるがゆえの制約 とは 他人と関わらばなければならない という当然の事実であり

が ゆえに面倒なこともあれば 我慢もあれば 


およそ 人間が持たずにいられない 醜い感情 嫉妬-不満-疑心 とも向き合わねばならない





制約の中での自由 とは  そういった面倒な面も知りつつ、見つつ、

ただの我がままにならない程度に 自身を解放してゆく術を知ること


私の場合はそんなふうに解釈して タンゴと付き合ってゆくことが出来た。



でも、基本的には自分の練習が好きで、たくさんの人と社交的に踊る というタイプでは
ない私なので、これまでに 「タンゴやめよっかな・・・」と思った危機は  当然  ある。



それでも、タンゴはことごとく
他人との距離のとり方、自分との向き合い方、相手を通して知り得ること を教えてくれた。




以前

「タンゴってさ、相手は自分の鏡だよ。    
相手がうまく踊れてなかったり ちょっと苦しそうだったりするのは
ゼッタイに自分のどっかにも 同じ問題がある。  そう思うな・・・・」

と話してくれた生徒さんがいて、私はこの言葉をずっと忘れられずにいる。





こんなの聞くと ああ 本当に一緒に踊ってくれるお相手のために
「健やかな自分」でいたいなあ と とても気持ちが素直になれるように思う。




この教室には 明らかに 一匹狼系 の人が多いと感じる。
呼んでるんだろか?

それだからこそ、うまい距離感をはかる「仲間」をつくる腕前にも長けた人が多いのだろう と
勝手に思ってる。







今号の「クンパルTIMES」もお楽しみにねー(。・ー・。)ノ

2009年6月4日木曜日

ラロイズム

先週の金曜日までで
ラロのミロンガが終了した。


これまで遊びに来て下さってた皆様
どうもありがとうございました。



ラロとは今まで毎週会ってて

いや 2週に一回は 週2回も会ってたので


5月に入ると あと〇回だね と数えるようになり

出来るだけ 一緒にご飯を食べて時間を惜しんだ。



私のつくる味噌汁を ミソスープ オイシイと言ってくれ

明太子を海苔で食べ

豆腐をちゃんと箸でつかみ
茶碗にご飯粒を残さないように食べるコツを教えてくれ と
言い出す始末である。


私がこれまで会ったアルゼンチン人の中でも
もっとも文化の違いを超えて親しくなった人だ。



今回は残念ながら お仕舞いにしたけれど

ラロには ちょっと申し訳ないことをしたかなぁ と思っている。



うちのファミリー

クンパルファミリー というのも まあ 結構 だいぶ結束がつよく
ちょっとした特徴があるだろうと思う。

クンパルイズム とでもいおうか




当然 ラロも ラロイズムを大いに発信しており
彼も彼のファミリーを本当に大事にしている。



私達が仲良く ひとつの遊び場をつくりだすことで
もう少し ふたつの ナンチャライズムが生み出されてゆけるのかな と
思っていたけれど

なかなか難しいことであった。
私達はただイタズラにラロイズムを曖昧なものに
してしまったのかもしれない と
反省しきりである。



ラロとはこれからも仲良くさせてもらって

いずれまた一緒に なんかイベントやろーね
と言って別れた。



そうそう。  ご飯を毎度ごちそうになることが
悪いと思うのか  いつも彼は コーヒーゼリーを
3つ買ってきてくれた。


以前 アルゼンチン人に 『義理』とか『恩』という
言葉を説明したっけ まあ ちーっとも伝わらなくて
なかなか理解はしてもらえなかったけれど


ああ ラロは 『悪いな~』とか『有難いな~』とか
そんなふうに思い、気を使ってくれたんだなぁ と思うと

なんとも本当に嬉しい気持ちになった。





とはいえ…

ラロには明日も会うことになってるし
来週も会うから

まだ 今までと変わらない感じだけど ね( ̄▽ ̄)