2019年10月7日月曜日

続 ・ 凧


先日はのお話 を書きました。

体の軸を しっかりさせ、手足を柔らかく使う
イメージのことですけどね。


それで、

でも 私だって ずっとぜんぜん うまくいかなくて
迷走してまして


鉄棒のフレーム といった感じで しなやかな竹ひごとは
ほど遠く・・・

でも 自分では どれが正解 なのかわからずにいたのですが

独立したあと、
ある人に言われたひとことによって 知った ということを
書きましたね。




師匠の元を離れ、独立したばかりの頃は
時間だけはたっぷりありましたので(笑)

あちこち遊んでました。

と言っても、今のように 毎日各地で選び放題なほど
ミロンガがあったわけではなく、

ほんの数件しかないミロンガで遊んでた ということですけども。


その中で、六本木にあった 小さな バーが
店舗の奥に ちょっとした踊れるスペースがあり

     日によってはガラガラなんですけど(笑)  

たまに 踊れる人がくると遊んでる といったような場所がありました。



独立後、自由な生活 自由に踊る という状況に 少し慣れてきた頃

その小さなバーに、来日中のアルゼンチン人が来てまして

踊ろーよ  となりました。


まだ  世界中のミロンガで タンダだのコルティーナだの
カベセオだのといったルールも曖昧だった頃です。

少なくとも日本にはまだそんなルールは上陸してませんでしたね。



で、そのアルゼンチン人が

「かてーな」 と言ったんです。

私とね  踊ったあとね。



「おめー エセナリオだろ?(ショーダンサーだろ?」と
聞いてきて

「今は違うけど そーだった」 と答えると


それじゃ かたいから サロン風に変えた方がいいよ

と言って去っていったんですよね。





すごい ショックだったんですけど、
目から鱗でしたよ。


そーなんだ!  違うんだー みたいな。


まだ タンゴに対して ショーダンスのタンゴと
サロンダンスのタンゴとの違いなど

あまり 触れられていなかったので

私としても 踊り方や その体づくりも 違いがあるべきだ 
なんてことに考えもいかなかったという感じですかね。



そんなの つい 17年前 とか そんくらいじゃない?
タンゴって ほんとまだまだ 新しいよね。

ってゆーか たった10数年の中で こんなに状況が
変化してきてるって すごいことだと思う。


その変遷をずーーっと追ってきて
当事者でありながら不思議な感じがするわ。



それから おぎりんと出会って、
一緒に行ったブエノスで コンテンポラリー系の
ダンサーから習うようになったことで、

完全に謎が溶けた というかね。


そっか
即興には この軸と柔らかさが必要なのか! とね。



でも  不思議なもので、
結局 そのために また戻ってきたのは 原点である凧なわけよ。


ショーダンスのタンゴも  
サロンのタンゴも  どちらも
中心軸となるフレーム部分は大事で、

その手足
表現となるものを どうするか の違いなんだな  と。


例えば ショーダンスなら 膝はゆるませず しっかり伸ばす
使い方をするし(ある意味かたい)

サロンダンスなら 関節のしなやかさを出す  とかね。



そんなことが 時間をかけて 色々経験するうちに
少しずつわかってきた という感じかなー。



ああ、その六本木のお店は それからしばらくして
閉店してしまいました。

昔は ほんと そこと数件しか 遊び場がなかったので

今でも 棚田先生なんかと 懐かしいねー なんて話したり
しますけどね。



あのとき 
「あなたは ショー的なつくり方してるから
それじゃ せっかくこうして 小さなバーで サロンタンゴを踊るには
かたいよね」
ということを  ズバッと教えてくれた あのアルゼンチン人


実は 顔も名前も まったく思い出せません(笑)


あれ 誰だったんだろ?


今でこそ アルゼンチン人  いっっっぱい いるけど
あの当時じゃ珍しかったからなー。。。


だめだ  思い出せない。


夢だったのかな?




(;´▽`A``





また明日。






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