2019年10月31日木曜日

グロリアとエドワルド

昨日紹介した舞台「タンゴアルヘンティーノ」のメンバーは

世界中に タンゴダンスを広めた

あまりにも偉大なパイオニアダンサーたち です。



その中の 1組   グロリアとエドワルド
日本で一番最初に タンゴダンスを教えに来日したパレハでも
あります。



この動画は ずっと若い頃のですが、
いつ頃かなぁ??

ナレーションで日本での公演だって言ってますから
「タンゴアルヘンティーノ」の時期でしょうかね。


キレッキレです。









彼らが得意としていたリフトで
男性の胸の前で仰向けに 女性が持ち上げられ
足を入れ替える 複雑なものや(必ず拍手が沸く!!)

最後に 思いっきり離れて 遠くから走ってきて
飛び乗る大胆なセンターダも

たくさん教えてもらいましたよ!




彼らは 今もまだまだ現役なのですよ。
だいぶ おじーちゃん おばーちゃんになりましたけど、
ぜんぜん元気。 変わらず チャーミングです。


そう、タンゴダンサーといっても
彼らの場合は チャーミング という言葉がぴったりなんですよね。


私の師匠の師匠も このグロリアとエドワルドです。


なので、度々 私の師匠が彼らを日本へ呼んだことから
私もレッスンを受けたことがあり、

彼らの 得意技も教えてもらったのですけどね。





そんな個人レッスンの時の 忘れられないエピソードを1つ紹介しますね。



その時のレッスンでは、ショー向けの 派手なものではなく

いわゆる 普通に踊る ということをレッスンしてもらっていました。


ですが
今にして思えば、当時の私は ショーダンスとしてのタンゴを
たくさん練習してたことから
即興と振り付けの 違いというものを
正しく理解はしていなかったと思います。


まだ世間的(?)にもそのような
ショーダンスを元に サロンがあるような??
そんな風潮でしたしね。


もちろん  即興のシステムがある上に 振り付けが成り立っていることを
頭では わかっているつもりでしたが、

それでも 「型を覚える」ような 考え方を持っており

相手を感じることや
その集中の在り方 というのを
わかっていなかったと思います。



グロリアとエドワルドも たくさんの舞台公演をしている
ショーダンサーではありますが

でも 根本的には ミロンゲーロ魂が土台にあると思います。


夜な夜な ミロンガへ行き ワインを飲んで 踊る
ポルテーニョ(ブエノスっこ)の 文化としてのそれを
深く知り尽くしている上での ショーダンサーなんですね。




それで、 レッスンの時、エドワルドは 私に

「タンゴは自由なんだよ」 ということを度々
言葉で伝えてくれましたが、

私は 「はい」 と返事はするものの

本当の「自由」のそれ は 腑に落ちてないわけです。



すると、エドワルドが私と踊っている時 突然

踊りながら
部屋の角のカウンターへ すすすっと寄ってゆき

私をひょいっと抱えると
カウンターのスツールへ腰掛けさせ、
私の向かいのスツールに自分も座り、

にっこり 私に微笑んだところで
チャンチャン と その曲が終わりました。


踊りながら
 踊るように カウンターへ座らせて  って


わかります?

しびれますよ。

しびれますって

しびれますとも!



そのあと エドワルドは

  これくらい自由でいいんだよ。
  二人で楽しむのがタンゴなんだよ。

  君はとっても熱心に練習してくれて 感心だけど
  タンゴから遊び心をとってしまってはダメだ。


そんなことを話してくれました。



しびれますよぅぅぅぅ。




私は度々そのことを思い出します。




いつも 女性を抱っこして椅子に座らせるわけじゃないですし(笑)

遊びごころを踊りに加える ってなんだ? って話ですけども



それが まあ やっぱり
ミュージカリティ と コミュニケーション
なのでしょうかね。。


音楽は1曲1曲 みんな違うのですし。

決まったシークエんスをきっちり並べるでなく

その曲を相手と共有して 曲のニュアンスを感じ取ってゆくこととか


相手と 踊りの会話が成り立っているか  とか


そーいうことではないかと思うのですよね。





ミロンガでは決まった振り付けを踊るのではなく
自由なのですものね。





最近、今年2月頃のグロリアとエドワルドです。








背中合わせで動くのとか
いくつかの 十八番があるんですよね(笑)


まだまだ現役感すごい!!






最後にもう1つ。

私が生まれたくらいの頃の動画です。

何か テレビ番組か何かなのかな??

超色男エドワルドと ムッチムチの美女グロリアです。












人生のほとんどを ずっとずっとずっと一緒にタンゴで過ごす二人。


もう、尊敬しかありませんな。






また明日^^









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