2019年10月16日水曜日

つづけること

先日ね、
台風が過ぎて

いつも通りにクラスをして

いつも通りのカミナンドとオチョとボレオと という

いつも通りを出来ることに幸せを感じると
書きましてね、そしたら



「この基本練習の3つ カミナンド・オチョ・ボレオ という
メニューをずっと続けてる と書かれてましたが

いつ頃 このメニューを作ったんですか?」

 という質問を頂きました。



これね、私が作ったんじゃないんですよ。


私の師匠です。


師匠に聞いたことはないけれど、ひょっとしたら師匠も
師匠の師匠から受け継いだのかもしれませんしね。


師匠の師匠はグロリアとエドワルドという人です。

私も グロリアとエドワルドからも習いましたけどね。


グロリアとエドワルドとは もうほとんどタンゴの歴史のような
古いダンサーですね。
もちろん今はすっかりおじいちゃんとおばあちゃんです。


本当に日本にもやっとアルゼンチンタンゴのダンスが広まり始めた
30年くらい前に ダンスを教えに来た
最初のアルゼンチン人は 彼らだったと思われます。


確かFJTAの飯塚会長もそのようにおっしゃってたと記憶してます。

会長も はじめてグロリアから教わった時
あまりにも ふわふわの柔らかい手ですごく緊張されたとか。

ふふ。




ああ、それで、

カミナンド と オチョ と ボレオ

師匠がしてたこのルーティンは 私がタンゴを習い始めた時から
すでにこれです。



舞踊団の稽古の時は、このカミナンド・オチョ・ボレオに続き
延々とメニューが続いたのです。

オチョの角度をもっと深くしたケースとか
エンロスケとか

とにかく ジャンジャン 鏡に向かって 次から次へと。


もう汗が止まらなくて きつくて きつくて




ともかく  最初の3つは そんなわけで 私にしてみれば
この25年間 ずっとずっとずっとずっとずっと続けてきてるものなのです。

思えば すごいことだな  って感じですな。



ただ、ボレオは この麻布クンパルをつくって以降

形を変えてきてまして、

現在は レベル1と レベル2 は ボレオ下段だけを左右へ
往復する中に入れています。


レベル3以上で カミナンド4歩の中に
ボレオ下段前後、曲の途中からボレオ上段前後です。


このレベル3以上のボレオに関しては
下段から上段へ 曲の途中で切り替えるとしたのは
つい・・・4−5年前 くらいじゃないかなあ?


ある時から、おぎりんがやり始めたこの形が定着したのです。



横の左右で 下段だけをする  というのも

前後を まずは下段から 曲の途中で上段にする というのも


その方が生徒さんにとって より上達につながるから と思ったからで

やはり みんなを見ながら 形を変えてゆくことも
必要であれば 大事なことだと思っています。


ただ 同じものを受け継いで続ければいい というのでなく  ね。



青山の教室の頃とかは、初心者だろーがなんだろーが

ガンガン ボレオ上段だけでやってたんだから すげーな(笑)





私の所属するFJTAは 日本を代表するベテラン先生が
たくさんいます。
私も日々 ベテラン先生達と 色々な会話をしているのですが・・

先日 超ベテラン先生お二人と 三人で話してて


そう、やっぱり 生徒さんのこととか  会話は タンゴのことばかりなんですけど


その時 なんだったかな・・・



上手になる生徒さんって どんな人でしょうね  みたいな 

そんな会話だったかな・・・


これ 気になるでしょう?




ベテラン先生は このように答えられました。







「つづけること
 それだけなんですよね」






さすがだなあー、深いなー、 と唸ってしまいました。




「つづけること」というのは
「たくさん練習すること」などとは違うものなんですよね。




レッスンの最初にするカミナンド オチョ ボレオ

当たり前のようになってきてしまうけど、当たり前にせず


毎回 何か ポイントを自分で見つけて、何か1つずつ向上させる。


それをひたすらつづける。




この3つのお話は 明日から

少し掘り下げてゆきましょうかね・・





じゃ また明日(´-`)









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