2019年10月5日土曜日

凧のような身体づくりを

昨日の記事で
私が 長年にわたって タンゴを上手に踊るために
イメージづくりしてきた 姿勢の保ち方 は

(たこ)だよ  と書きました。


今日のお話は    です。



私は 若い頃  10代とか 20代前半の頃

いわゆる みっともないほど貧弱な痩せっぽっち  でした。


痩せっぽっちにありがちな 猫背で ひょろん としてて
情けな〜い感じで。


師匠と出会い修行に入って  まず言われたのが

筋トレしなさい  です。


でも スポーツクラブなど マシンを使ったトレーニングは
やめなさい と言われたのですが

それは  私みたいな そもそも丸っきり 貧弱なのが
いきなり マシンでガンガントレーニングすると

硬い筋肉になり、それを辞めたら落ちやすいから  と言われました。

ダンサーに向いた身体をつくるには


野球選手のような瞬発力のある硬い筋肉と

マラソン選手のような柔らかい持久力のある筋肉と

その両方をバランスよくつけ、しなやかであることを目標にしなさい


そう師匠から言われたんですね。



それには マシンに頼らず 呼吸に意識をしながら
ゆっくりトレーニングすることで、

メニューは オーソドックスな 腹筋・背筋・腕立てだけで良い と。

で、トレーニングの前後に ゆっくりストレッチしなさい と。


それが 師匠から命じられた自分でやるべき課題でした。



根が真面目な私は ちゃんと言われた通り
しっかりこなしましたよ。毎日毎日。


すると 体が起きるようになる  ということを実感できるように
なってきたんですね。


体が起きる って つまり 猫背でなくてですね

それって 腹筋と背筋のバランスなんだと思ったわけです。


前が強くても
後ろが強くてもだめで、

前が閉じてても  後ろが閉じててもだめで、

そして左右が均等であること。


この姿勢が保てるようになると、印象がぜんぜん違ってくるんですよね。


どちらかの肩があがっていたり、
歪みがある状態というのは

対面したときに、やはり 印象がちょっとよろしくない。

歪み のイメージがつくわけです。





歪みはよくないけど、しなやかさは必要。



そんなふうに、自分の体を見つめながらトレーニングを重ねる中で

私の中に 思い浮かぶようになったイメージが

でした。






私は 体のフレーム と呼んでいるのですが

4点 左右均等なフレームは しっかりしていて

でも 竹ひごとかの材質だから ちょっと手を加えれば

たわみ もある。

そして ぶら下がった足は 柔らかく風になびく。






で、この凧を体におきかえた時、
フレーム4点は
両肩の内側と両骨盤 をつないだラインです。








そのフレームは ガッチリ固定されているわけでなく、
しなやかな たわみもある すなわち
フレームの中で オチョのしぼりが生まれ
力を入れなくても すっと楽に元に戻る。


骨盤の下、股関節や膝、足首 は ゆるゆると力が入っておらず
柔らかい 布や紙で出来ているイメージで
しなやかに ガンチョや ボレオをする。




このように凧のイメージを持って

自分の身体とリンクするようにしてきました。




その当時、
確か 師匠にも  「凧みたいになろうと思うんです」
みたいなことを 話したけど
笑われたような記憶があります。

たぶん 「あー そう」  ってじじーは適当に言いました(笑)




姿勢が悪い人で 歩き方がきれい という人は
見たことがありません。

ほとんどの場合、投げやりな歩き方をする印象や
だらしない歩き方になってしまいがちです。


フレームが前倒れになってしまわないように保つには
やはり ある程度の腹筋と背筋は必要で、

今 それらを気をつけておくだけでも
昨日のお話に書いたような 
   歳をとって 背中が丸くなってしまうようなこと
は、だいぶ防げるのではないかと思います。





でもね、あの頃  
そんなイメージを持って 努力しようと思ってましたけど

当時はぜんぜん出来てなかったですよ。

ガチガチだったと思います。


鉄棒のフレーム といった感じで しなやかな竹ひごでは
ありませんでした。



それは 独立したあと、
ある人に言われたひとことによって 知ったんですけどね・・



その話はまた。




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