2020年3月30日月曜日

私のタンゴのルーツ その2

小学校4年生の時

りぼん って少女漫画を買って読んでいたんです。

 (姉は なかよし派で わたしは りぼん派だったのです)


りぼんの中でも とりわけ小椋冬美さんのものが好きでした。
都会的でおしゃれで。

子供ながらに 大人の世界を見て憧れてたんだと思うんですよね。


それで、小椋冬美さんの挿絵で 美しい男女の
なんとも言えない色っぽい空気感の絵があり、
それが 特に気に入ってまして

           ませたガキですな


図工の時間に出された 絵皿を作る課題を その挿絵を写して
つくりました。

出来上がったその絵皿は 自分でもびっくりするほど素敵で
姉も珍しく絶賛してくれました。


周りの子供達が カラフルな色付けをしてる中
私は完全にモノトーンで仕上げたので、


子供の深層心理とかカラーセラピーとか そのような視点で
見られたらヤバかったかもですね(笑)



でも図工の先生も すごく褒めてくれて 嬉しかったのです。


それで、その絵皿は ずっとずっと大事にしていて・・


大人になって 一人暮らしを始めた時も玄関に飾っていました。



その絵は

たぶん すでに 私の中で タンゴの世界観があったと
思っているのです。





もうすぐ4月ですが
私が タンゴと出会った25年前の4月


確か  ちょうどその頃です。


その絵皿、  割れちゃったんですよね。



バリーーン って 見事な割れ方で。



それは もう すごくショックで。


アロンアルファとか 色々やったけど ダメでした。




でもね、その時  ちょうど タンゴと出会ってたので



ああ、そうか ずっとなんとなく私の中に住み着いてた
世界観が現実のものとなって 現れ

この絵皿は 役目を終えたのかもしれないな。



そんな風に気持ちを片付けて 諦めたのですが、





私が師匠の元で修行をするようになって少し経った頃、



師匠は世田谷のあるお屋敷の地下をお稽古場として借りていました。



そこの家主さんが  (素敵な女性だったのですけど)


ブエノスで買ってきた という1冊の分厚い写真集を見せて
下さいまして、
タンゴの写真集なんですけど


重たくて 大きい  モノトーンのその写真集に衝撃を受けました。
























Carlos Copello y Alicia

舞台タンゴアルヘンティーノで世界に名を広めたカルロスとアリシアです。


この写真は
割れてしまった絵皿と
びっくりするほど 同じテイストを持っていて

この世に 実在してるだなんて なんてことだ! と
驚いたのです。



このページだけ お願いしてコピーさせていただいたものを、
今でも大事にとってあるのですが
何しろ20年以上経ってますので ボロボロですね。


何度かブエノスでこの写真集を探したのですが
すでに絶版になっていて、


古本屋で見たことがあるけど、すごい高値になっていて
手が出ませんでした。




ありがたいことに、その後
何度か ご本人 カルロスともアリシアとも
お会いしたことがありますが、

想像通りの艶っぽい 素敵なダンサーです。







おぎりんは 小さい頃から
やけにアルゼンチンのサッカーチームを贔屓にしていたと言います。

小さな日本人のこどもには
地球の裏側の遠い国のことなど知る由もないのに

他のどの国のチームより気になって、気に入って応援していたそうです。


おぎりんが初めて ひとりでブエノスへ行った時
ボカジュニアの サッカースタジアムへ行かずには居られなかったそうです。

あの辺りは ものすごく治安が悪く、本来なら絶対に行くべきではない
場所なんですけどね。






人は自分の道を歩むのに
何か 小さなヒントを拾いながら道しるべにして
生きてゆくケースもあるのかもしれない なんて思います。

ヘンゼルとグレーテルが目印に落としていった 小石みたいに。






私のタンゴのルーツのお話はこれでおしまい^^


世田谷のお屋敷の地下って気になるワードじゃない??
いずれ そのお話を書きましょうね。








今日も 笑いあふれる素敵な1日でありますように♩








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