昨日のお話にでてきた劇場でのショーステージ・ワールドツアーと
現在に至るまでの流行の流れについてあらためて考えてみたいと思います。
何度も言うようですが、世界でタンゴとはコレだ!と強く広めたのは
パリで83年から始まったワールドツアー「タンゴ・アルヘンティーノ」です。
次いで
90年代にもっとも熱かったのは「TANGO×2」(タンゴ・ポル・ドス)
でしょう。 それと並んで「TANGOパッション」です。
私はモロにこの2つの舞台に影響を大きく受けてタンゴの勉強をしました。
そして94年からサンフランシスコで始まりアメリカで大人気となった
「フォーエバー・タンゴ」。
これが初来日したのは99年青山劇場ですが、
このフォーエバー・タンゴによって日本のタンゴファンはかなり増えたのでは
ないかと思います。
つまり劇場版のショータンゴ・ワールドツアーブームは大きくは3つに別れ
第1次ブーム 「タンゴ・アルヘンティーノ」
第2次ブーム 「タンゴ×2」と「タンゴ・パッション」
第3次ブーム 「フォーエバー・タンゴ」
もちろん大きな舞台が流行るときは、それに便乗して似たような構成の
舞台も増えますし、他の楽団もちょいちょいワールド・ツアーに乗っかりますから
そのお目当ての舞台がないときでも
何かしら 今月は新宿厚生年金会館で○○△△楽団の舞台がある とか
来月は ゆうちょホールに◇◇◇ショーが来る とか
(あれ?ゆうちょホールってもうないよね・・)
そんな感じで見るほうも忙しくチケット貧乏になったものです。
と、まるで過去のことのように書いているのですが
たぶん「タンゴ×2」や「フォーエバー・タンゴ」はまだどっかの国にまわって
やってるはずです。
いずれにしても・・・
この第1次ブーム~第3次ブームくらいまで・・
この頃はまだインターネットの普及が乏しかったので
情報がありません。 地球の裏側アルゼンチンでは、庶民がどのように
踊られているか・・・なんて伝わってこなっかた時代です。
ですから目の前で繰り広げられるめくるめく熱く激しいドラマティックなタンゴこそが
タンゴのすべてでした。
日本のタンゴの原点です・・・・いや おそらく日本だけではなく他の外国のどこかも
同じようであろうと思いますが・・・
では、その後、ちょうど「フォーエバー・タンゴ」の来日が大ヒットした後
2000年代に入り、一般家庭でのパソコン普及率も50%近くまで上がり、
情報も入るようになってきました。
一方、
99年よりブエノスでは「CITA」と呼ばれるタンゴ・フェスティバルが
開催されていました。 それはこれまでのショーステージと異なり、
様々な・・本当に様々な個性を持ったダンサーが次から次へと
ただひたすら踊るものであり、
あまり客席を意識していない といったら大袈裟かもしれないのですが、
つまり飾ったり整えたり、無理に演出されていない舞台でした。
多くのダンサーが大挙して参加していますので、セット販売(?)でたくさんの
ワークショップもプログラムされ、ミロンガもじゃんじゃん といった内容の
パックです。
あくまで私の印象なのですが、
このCITAによって、「フェスティバルブーム」へと世界が移行していった
ように思えます。
と、いうより・・・タンゴを習って踊る人は
見るだけよりも自分が踊りたい わけです。
なので、劇場版ショータンゴ は 観たい人、音楽を聞きたい人のためのもの となり
フェスティバルは踊りたい人 といった具合に目的がより鮮明になったように思えます。
正確な数をかぞえたわけでは もちろんありませんが、
去年とか一昨年あたりには、世界中で1年間に200を軽く超えるフェスティバルが
あちこちで開催されていました。
なので 現在は
第4次 「フェスティバル・ブーム」 といえるのではないでしょうか。
いや・・・フェスティバル・ブームも もうそろそろ終わるのかな???
今日チラリと素通りしただけの「タンゴ×2」は私の青春です(笑)
懐かしくなってしまったので、明日は「タンゴ×2」について
もう少し詳しく紹介しようと思います。
また明日(*^¬^)ノ
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