アルゼンチンタンゴと言うと
哀愁 とか 情熱 とか
そんなセクシーなイメージに固定されているのでありますが・・
アルゼンチンタンゴは25~30年くらい前「Tango Argentino」という舞台が
大流行したことにより世界中に広まりました。
アルゼンチンタンゴを世界中の人々に広める為に、劇場で繰り広げられる
情熱的なショーステージはうってつけだったわけです。
それを機に、アルゼンチンのダンサー達は世界中で色んな舞台をやってゆきます。
劇場でのショーステージに観客が求めているものといったら、やはり
「情熱的で哀愁があって、セクシーでちょっと過激なこと」でありますから、
ダンサーはみんな求められる通りの紳士淑女であるように踊ります。
それはもう もんのすごく色っぽいのです。
でも、ひとつの舞台で5組も6組もパレハが競演する場合、みんな同じ味では
その舞台構成そのものが つまらなくもなってしまいます。
そこで重宝されるのは「キャラクターダンサー」です。
汗がほとばしるような めくるめく男女のタンゴが次から次へと繰り広げられた後で
ポコッと登場するわけです。
その元祖といえば この人達の右に出るものはいない と思います。
Eduardo Cappussi and Mariana Flores
すごいでしょう? 面白いですよね。
日本にも来日しましたよ。 そーだなー・・・私が始めたばかりの頃だから・・
17年前くらいかなあ?
池袋サンシャイン劇場だったはずです。
この動画とまったく同じ、ラ・クンパルシータの演目でした。
競演はグロリア&エドワルドとか、ミゲル&ミレーナだったと思います。
そんな中での彼らは、ほんとに白塗りで吸血鬼のようでかな~り怖かったですね。
まだタンゴのタの字も知らない頃だったので、
他の色っぽいダンサーにばかり目がいってしまい、コレは興奮と興奮の間の
休憩にしちゃってたなぁ~・・・
このカップシおじさん、パートナーの女性はコロコロ変わりつつですが
今でも大人気で、相変わらずのキャラクターダンスを結構踊ってます。
きっと頑固なんだろうな~、なんて思えたりして。
舞台ワールドツアーブームの終止符 と私が勝手に思っているのは
(注)今でもやってます・・・(;´▽`A``
「フォーエバー・タンゴ」ですが、これも来日のたびに必ず見に行きました。
この頃になると、ショーダンサーはみんなバレエ出身者ばかりになってきていますので、
細部にわたる美しさが際立ってきます。
そして、そんなセクシーなペアがズラッと並ぶ中で、ここでもやはり重要な役割を
担っているのが彼らの存在でした。
Luis Castro y Claudia Mendoza
大好きです。
すごい技術ですよ。これは。
カップシももちろんですが、完璧に演出をし、わざと雑な動きに見せるというのは
かな~りの高レベルですよね。
チャップリンぽくてキュートですね。
いや、久しぶりに見たけど ほんと うまいな~。
私も、タンゴを始めて舞台に立たせて頂いたりした頃
「タンゴダンサーはセクシーでなければならない」と思っていました。
それがとても苦しかったのです。
ご覧のとおりの 痩せっぽっちのチビですし。
いつかは年をとって、おばさんになって、キレイなドレスが着れなくなったら
一体どんな踊りを踊ればいいのだろう・・・
そーなった時、自分はキャラクターダンサーに転向できるだろうか なんて
当時は本当に真剣に考えていたのですから笑ってしまいます。
とんでもない話です。
年をとったからキャラクターダンサーに・・・だなんて失礼極まりないですね。
ものすごく基礎練習がされていて、正統派タンゴ(?)を完璧なまでに仕上げた上で、
このキャラクターを乗せていかないことには とても見てらんないでしょうね。
ああ、久しぶりに見て楽しかった。
明日は「現代版キャラクタータンゴ」を紹介したいと思います。
ばいばい。
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