2010年1月16日土曜日

Q & A ~タンゴ楽しいですか?~

・ハンドル名  ピチちゃん
・性別     女性
・年代     40代
・相談内容

こんにちは。
私は、もう結構長くタンゴをやっています。
ものすごくハマったときもあり、中断してたときもありますが・・。

今、タンゴが前ほど楽しくないんです。

ひとつは、基本的に女性の方が多いですよね・・・
だから、たまにミロンガで女性の方が男性の倍ぐらいいると、踊るチャンスが
あまりなくてがっかりしてしまいます。

もうひとつは、
タンゴは大好きなのだけど、プロになるわけじゃないし、このまま何を目指して
やっていったらいいのか分からない。

自分がどんなに頑張ってうまくなったり、難しいことができるようになっても、
男性のリードがない限り(男性がそういうリードができないこともある)役立たない。

音楽に合ってない動き(と私が思う)のようなリードをされると、それに従わなければ
いけないのがなんか不本意だし、気分もよくない。

そんなんで、ミロンガに行ってもかえってストレスになってしまうことがあります。

でも、自分のスランプとかそういう問題じゃないので、自分が頑張っても解決しない
ところがまた辛いです。

これからもタンゴを楽しんでいくために、何かいいヒントがあったら教えてください。







こんにちは(。・ー・。)ノ
いつも読んでいただき、どうも有難うございます。

もう長く習っているのでしたら、これまでたくさんの時間とお金を費やされたでしょう。。
ぜひこれからも楽しんでいけるヒントは欲しいですよね。

もったいないもの・・・。



ある男性から聞いた話なのですが・・これまでたくさんの女性と踊ってきて
女性には大きく分けて 2通りのタイプがある、と感じているそうです。


あくまでも彼の個人的な感想ですが、


・タンゴそのものが好きな女性

・ミロンガが好きな女性



タンゴが好き、とは練習そのものだったり、タンゴという踊りが・・その背景や
絡む人間関係も含めて、ということだと思います。


ミロンガが好き、とは タンゴももちろん好きだけど、そのパーティーや会場、
そこに身をおくこと 場を楽しむ といった感じでしょうか



さて、ピチちゃんさんはどちらにあてはまるかしら??

それって、ひょっとすると変化する(してきた)こともあるかもしれませんし・・ねえ?


最初、練習に打ち込んで、向上をひたすら目指していたときは、「タンゴが好き」だった
のかもしれません。


でも、タンゴって終点がないんですよね。
なので、どっかの時点から タンゴが好きだからミロンガにいくのか・・・
ミロンガの雰囲気を楽しみにいくのか、曖昧になっていったことも
あるかもしれません。 


人間は努力に対し、誰かに認められることによって満足感を得られます。

今のピチちゃんさんには、それがないのかなあ~?

つまり、誰か 


第三者が認めてくれる、

評価をしてくれる、

励ましてくれる ということが。



私は 基本的に グループレッスン肯定派なのですが

(もちろん個人レッスンは有意義なものですし、否定するつもりはなく)

こーいうことをお話しするのは、手前味噌なので、戸惑ってしまいますが・・
クンパルに通う生徒達を観察していると、実に上手な方法をとって練習に励んでいます。


上手な方法、とは 「自分を評価し、励ましてくれる第三者」をたくさん確保することです。

本当に上手にどんどんそれを増やしています。

だから、常に満足し、あるいは不満足に対し闘志を燃やし、ステップアップしながら長く
続けていけるのだろうと思えます。



入門コースから始めて、グループに通うと「同期」と呼べる人が必ず全員にいます。

まったく「同期」ではなくても、毎週顔を合わせる人はだいたい決まってきて
親しくなります。


なので、彼らはお互いに「へ~え、それ上手になったね~」とか「最近リードよくなったよ~」とか
本当に素直に褒めあったりしています。

逆に「ちょっとそれダメじゃん」なんてことも率直に言ってるし。




本命ではないけれど「サブパートナー」みたいなのが、いっぱいいる感じ とでもいいましょうか・・



例えば、今月「ペア・ワークショップ」をやるのですが

「クラスの中でよく会う人を気軽に誘い合うんでO・Kですからね~」と言ってあります。

そーやって上達してゆく。
そーいう仲間とミロンガで会えば踊るから 男性の多い少ないに関わらず自分が誘われるようになる。


アルゼンチンでもそーいう感じで、ミロンガは「仲間と楽しむもの」という感覚です。

日本のように不特定多数とまったく初対面の方とばかり踊る というスタイルは非常に珍しいと
思っていますが・・・・

日本のタンゴ界の多くがそうであるから、だからそのような悩みがでるのだろうと思うのです。。



先日の「ビギナーズ・ミロンガ」は今後 定期的に始めようと思います。

このことは先日も書きましたが、

ビギナーズミロンガなんて 当然 「リードは出来ない、リズムもとれない」という
男性ばかりだということがあらかじめわかっているのですから、ベテラン女性さんが来ることは
あり得ないだろうと思っていたので、たくさんのベテラン女性さんが来てくれたことは
素晴らしいサプライズでした。


このビギナーズ・ミロンガで踊ってくれた女性さんとは、そのビギナーの男性が上手になったとき
きっとまた誘いたいと思う女性だろうと思われます。


私は タンゴとコミュニケーションは切っても切れないものだと考えます。


クラスの中で説明することも、足型と同時に

「どのように相手とコンタクトをとるか」 ということばかりです。


コミュニケーションなしで、サリダもオーチョもヒーラも上手にできるわけがないのだ、との思いがあり
だから、いつも一緒に踊る人、クラスで会う人とは、関係ないことでもいいから、たくさん
おしゃべりすることも大事だし、お酒も飲んだらいいし、

お互いに「もっと相手を知ろうとする気持ち」を持つことは、きっとタンゴにつながります。



難しいステップをクリアしてゆくことを、常に初対面の人と・・というのは誰だって難しいです。

そーいったステップアップは 顔なじみの仲間を増やしてゆき、励ましあいながら共に成長する。




ミロンガの男性が少数である問題を解決するには、
時間がかかるかもしれませんが 初心者さんの男性に覚えてもらうことで「いつか」につなげる。


そうそう、リズムの取れない初心者の男性と踊ったときなんかは、特にチャンスだと思いますよ!

2回目にその方と踊ったときは、ぜひ「先日よりよくなりましたね~」って称えてあげるといいです。
その方は、嬉しくなっちゃって尻尾ふって超レッスンがんばっちゃって(笑)
上手になったら ピチちゃんさんを誘ってくれますから!

あるいは、仲間がたくさんいれば それも ほぼ解決するのかもしれないし。



これまでたくさん練習されてきたことは
ちっとも無駄な時間を費やしてきたわけではないと思います。もちろん!





まだまだ、ずーっと長くタンゴを楽しんでください。

タンゴは生き物ですから、どんどん形・姿を変えています。


終点はないのだから 過程 をずーーっと楽しんでいたほうがお得ですよー。






ああ そうそう。

最初にお話しした 2通りの女性


あなたは 「タンゴが好きな女性」 だからこそ 

この悩みを持ったはずだ、と思います。




だったら大丈夫。

きっと いい仲間を増やし、味方をたくさんつくって解決してゆくことが
出来ると思いますよ!




ぽちっとして アルゼンチンの子供たちへ愛を

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