私ほどあちこちのダンスシューズ店をまわってる人はなかなかいないと思うぞ。
アジア各国・ヨーロッパなどは資料を取り寄せて吟味。
ブエノスの靴屋は全店あるいてまわった。
靴大臣を名乗るに恥じないようでなければ。 はは。
結局 これは!と 唸るほどの「いい靴」は 唯一ただ一軒!!
小さな国の、小さな村の小さな工場でつくられていた。
後にも先にも、ゼッタイにそこの靴屋がナンバーワンだと思っている。
工場を見学しに行ったが、おじーちゃんの職人さんが4-5人、
パートのおばちゃんが3人くらいでキリモリしてた。
(こんなド田舎まで靴だけを見にくる変わった日本人は このとき大歓迎された・・)
工場は隅々まで掃除が行き届いて、清潔で大変気持ちがよかった。
1足1足を丁寧に手作りしている。
その愛情から、どれほど履き心地がいいかも 履かずともわかるというもの。
しかし
ダサイ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(~ε゜;)
丁寧で、しっかりした造り、素晴らしい靴だけど デザインが致命的にダサイ・・・・・。
私は 「あなた達とぜひ取引がしたい。たくさんではないけれど日本でこの靴を売りたい。
でももうちょっとデザインを変えて欲しい」
ということを拙いスペイン語で一生懸命伝えた。
互いに真剣勝負であるから、しまいには喧嘩になってしまった。
が、どーにかこーにか両者の言い分を折れ合って いくらかの靴を
ラ・クンパルシータ用につくってもらった。
本当に誠実な仕事をする人たちで、送られてきた箱もきれい。
梱包も丁寧。
(はっきり言ってブエノスから送られてくる商品はグチャグチャでゴミだの虫だのまで
必ず入ってる上に、肝心な商品が1つ2つ足らないことなんて年中である・・・ブツブツ)
その靴は飛ぶように売れた。
中には4足買っていった方もいた。
ああ、やっぱり と思ったし、初心者さんにも安心して勧められる靴を持っていることは
とても嬉しいことであった。
あれから2年たって・・・・・
なんと その靴屋は世界中で大フィーバーしているではないか!!
そんで、私とさんざん喧嘩して作ったデザイン(クンパル仕様)も ちゃっかり売ってるし。
あれだけ誠実な仕事をきちんきちんとしている上に、
これだけ世界中でタンゴブームがおきているのだから、不思議ではないけれど
まあ驚いた。
たぶん新しいデザイナーを雇ったのだろう・・・・
俄然 洗練された 超ナイスなデザインに変貌もしてる
そして
なんと 今じゃ 1足
400$ ウヒャ━━━━━━ヽ(゚Д゚)ノ━━━━━━ !!!!!
ナニ━━(;゚Д゚);゚Д゚);゚Д゚);゚Д゚)━━イィッ!!!
すげえな。。。。。。
近頃、入門コースをでて 「ダンスシューズ欲しいでしゅ」という声をたくさん聞くので
仕入れするお金はないけど 考えよっかねーえ ( -o-)y-~~~ なんて話し合ってて
どーせなら いい靴がいいよねー
ああ しかし 今ブエノスの物価も上がってるしねえー
とかなんとか ぐだぐだ言ってて
どれ やっぱあの靴屋にすんべ と思ったら あーた
世界中で一番高い ( Д|||)y-
いやー どーすっべかなあ~あ。
ダンスシューズなんて 「消耗品」 という考えがあるから
まあ だいたいブエノスの靴屋でも 400ペソ (1万円)くらいまでが相場なんだけど・・
確かにね、
そこの最強の靴屋は ぜんっぜん「消耗品」じゃーないのよっ。
すんげえー頑丈だし、傷まないし、型崩れもしにくいの。
そー考えると 400ペソで あっという間にヘコタレル靴買うよりはいーかもしんないけど ね。
いやー 驚いた。
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