おとつい
日曜日は父ノブオの四十九日の法要であった。
すっかり三途の川を渡ったのだろうか、と私が言うと
せつこが
そんなわけないよ、夕べだって、そこに横たわって寝てたもん
などと言う。
彼女はよく夢を見るらしい。
私はこの7週間を後悔ばかりで過ごしてきた。
もっと優しくしてあげればよかった。
もっと実家に帰ればよかった。
もっとありがとうと言えばよかった。
ノブオの子どもに生まれてよかったと言えばよかった。と。
ちょびを買いに行ったとき
お店の人になんとなく…というか一応…10月15日生まれの子は
いますか、と尋ねた。
ノブオの命日である。
とても可愛らしい子がいて
手にとって抱かせてもらったけれど
やっぱしその子はやめておいた。
ノブオはノブオだし
うさぎはうさぎだから。
ちょびは9月26日生まれだよ。
ただ、そのとき
以前飼ってたうさぎの関根くんのことを思い出した。
そういえば…関根くんが月に帰ったのも
10月15日だったなぁ……と。
いや、それに気づいたのは本当はもっと前で
だからうさぎを欲しいと思ったんだっけ?
もう前後はわからないけど………。
めぐたんからお花もらっちゃったぁ~。
彼女のお父さんも相当な呑み助だったというから
今ごろ、月で酒盛りだろう。
ノブオとめぐたんのお父さんと関根くんの3人で。
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