2014年11月4日火曜日

5つのテンポ

昨日のワークショップでは たくさんの方にお越し頂きどうもありがとうございました。

いつものレッスンとは少し違ったことをするのは 緊張もし、
私も勉強になりました。


5パターンのテンポを知ること。
曲に合わせて 身体に馴染ませることが出来たらいいな という気持ちで
行ったレッスンです。


私は「一人で踊る」という練習を しつこくしつこく勧め続けています。
2人で踊るダンスだからこそ 1人で踊れ と言い続け、
私もまた ずっとずっとずっとずーーっと 1人で踊る という練習が もう癖のようになっています。


・メディオ テンポ
・テンポ
・ドブレテンポ
・トリプレテンポ
・シンコペーション


そもそもタンゴ音楽の持つ 基本的なテンポを理解することから
それは始まります。


やみくもに1人で踊ればいいのでなく「音を感じる」ことこそが何より大事なことです。


そのベースとなるテンポの中に、メロディーの曲線を表したり
をとったり
アドルノを入れたり
ふくらみを持たせてゆければ尚いいでしょう。


レッスンで使った音楽を紹介します。


最初に メディオテンポと テンポで練習したものは
「Bar Exposicion」という曲で レッスンでは Rodolfo Biaggi のものでした。

この曲は 色んな楽団がアレンジして演奏しています。

その名の通り Exposicion という名のバーの曲ですね。


ブエノスでは 観光客向けにタンゴショーを見せてくれる セナ・レストラン
(ディナーショーのレストラン)がたくさんありますが

一般的なショーの構成として 人々がヨーローッパから海を渡り アルゼンチンという国を作って
港町でタンゴ音楽が生まれた歴史、
タンゴダンスが生まれた当時の貧しさ、バーの喧噪、男たちのケンカ、
娼婦の取り合い、そんな様子を芝居仕立てで 踊りとともに見せるものが多くあります。

そんな舞台での一幕にも よく使われる曲です。




動画はいろいろありましたが、なんかちょっと変わったので紹介。
よく出回ってるものなので、見たことある人も多いでしょう。

女の子がイヤホンから聞こえる Bar Exposicion で ノリノリになって1人で踊ってます。
気持ちはよくわかる。


スカートまくっちゃったりしてますけどね( ̄ー ̄;




 Bar Exposicion





次に練習をしたのは ドブレテンポです。

もうね、ドブレテンポといったら この曲 紹介しないでどーする っちゅー感じで。


巨匠 Osvaldo Puguliese の La Yumba です。


私がタンゴを始めた頃は プグリエーセしか聞いてませんでした。
朝も昼も夜もプグリエーセを聞いていた そんな時期がありましたよ。



ずっとずっとずーーと以前の話ですが、
大きな舞台に出ることになったとき 当時のパートナーと 何の曲を踊ろうか 決めていて
彼はLa Yumba がいいと言いました。

私は このあまりにも強いアクセントが そのときは好きになれず
あるいは その強さを踊る自信がなかっただけでしょうが、絶対イヤだと言い張り

どんなダンサーも必ずこの曲は踊りたいものだ
大きな舞台なら尚更この曲で踊りたい と 必死で説得されるも
私は頑に それを受け入れず

結局 彼に折れてもらい 別の曲を選んだ   という思い出があります。


今思えば どーしてそんなに嫌がったのか・・・・


結局 私はこの曲を人前で踊ったことは まだありません。



天才アリアドナとサンチェスが踊る La Yumba 

映画「タンゴレッスン」での一幕で 主人公が パブロ・ベロンと初舞台を踏む というシーンでのLa Yumba

どちらも紹介します。残念ながらこの映画の中で、この舞台のあと、2人は大喧嘩をしますけどね。




La Yumba  Ariadona Naveira e Fernando Sanchez









続いて トリプレテンポ は Carlos Di Sarli 楽団の「Nada」で練習しました。

この曲は メリーナとクラウディオ・ゴンザレスが踊る動画で紹介します。

この2人はこのBlogでも何度か出したことがあったと思いますが、
ちょっと人間離れした身体能力の2人で ショーダンサーとして
とんでもないアクロバティックなことを タンゴの中に取り入れる人達です。

(メリーナが妊娠中にもガンガン踊ってるのを出したことがあったよね)


あるいは ものすごい独創的な演技(?)みたいなのを入れたりね。

とにかく個性的なのですが・・・・・



ところが、そんな2人がこの「Nada」を ほぼカミナンドとちょこっとヒーラだけで
ドサロンを踊ってる 珍しい映像です。

歩いてるだけだって やっぱり人間離れした美しさです。

Nada    Melina Brufman e Claudio Gonzalez



余談ですが・・・・

この春
このメリーナと マリオがブエノスのフェスティバルで一緒に踊ってるんですよ。

マリオファンの ナベちゃんは マリオに
「どーしてあの時メリーナと踊ったの?」って聞こうと思ったけど
余計なこと言うんじゃありません って あこちゃんが全力で止めた と聞いています。

ふふん。


これです。

Mandria  Mario Consiglieri e Merina Brufman




とにかく あこちゃんが止めてくれてよかったです。



最後に シンコペーションの練習と、
そして全部のテンポを組み合わせたのが Nada と同じく
Carlos Di sarli の Tristeza Marina です。

この曲もダンサーに人気の曲なので、よだれ出そうな素晴らしいダンサーの
エキシビジョン動画がたくさん出てきます。


久し振りに この人達で。



Tristeza marina   Kara Wenham e Javier Antar






いつか音楽の座学講習をやりたいなー と考えてます。
そーいうことも たくさんみんなに伝えたいなー。。。。


というわけで。
またねー≧(´▽`)≦



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