2011年6月2日木曜日

藤城清治の影絵

私にとって 藤城清治さんの絵といえば
まぎれもなく「キンダーブック」なのです。


いわゆる絵本雑誌って感じだったかなぁ?
わかりますか? 幼稚園の頃見てたような・・・
ああ、歯医者さんとかにも置いてあった気がする・・・


藤城さんの影絵と出会いは そのキンダーブックが最初だったと
思っているのですが・・
記憶が曖昧です。


あるいは東京電力のCMかもしれない。


藤城清治さんは今年87歳だそうです。
バリバリ現役で最近では爆笑問題の太田さんがつくった物語の
挿絵を完成させています。


その藤城清治さんの自宅スタジオ展が4月からありまして
好評で6/12まで期間延長されてるとのことでしたので行ってきました。



「生きるよろこびと幸せの展覧会」
とあります。


会場すべてが写真撮影OKで
入場するとすぐに
フクロウが出迎えてくれます。










そしてカワセミ


このカワセミが大きな声で
ケタケタケタケタ鳴くんです。


驚きます。


犬も猫もいます。


生きものにお出迎えしてもらうって
新鮮で嬉しくなります。





通路は狭くて暗い小部屋に幾つも仕切られていて
作品は後ろからライトに照らされて並んでいます。






もう 見た瞬間
 うわ〜〜っ これこれ!
って感じでわくわくします。

なんとも言えない幻想的な世界 でもちっとも幼稚さはない
影絵だけど温かい。


この観覧車の絵は 前が水槽になっていて
水に絵が写り 両サイドは鏡の仕掛けがついており
覗き込むと ずーーーーーーーっと先まで
この世界がどこまでも どこまでも繋がって見えるようになっています。





私のすぐそばで 老夫婦が同じように覗き込んで見てましたが
ふあ〜 とか ひぁ〜 とか 文字にし難い感嘆の声をあげ
 これは一見の価値ありだな・・・ とつぶやいていました。
思わず ほんとですね と答えてしまいそうになりました。






↑これはカルピスに提供してたときの作品。

←館内を歩いてちょうどいいタイミングでカルピスの
無料サービスがあり
小さなカウンターで自由に飲んでいいようになっています。

冷たくて美味しくて
やっぱり子供の頃を思い出します。


藤城清治さんといえば 
メルヘン 小人 とんがり帽子 動物 自然  
そーいったキーワードが思い浮かびますが
国内をご旅行されて得たインスピレーションによる作品なども
数多くありました。




これは 京都清水寺







広島の原爆ドーム

写実だけにせず 平和の願いを込めた色を加えているところが
いかにも藤城さんらしい作品に仕上がっています。



そして小さい頃きっと見てる 宮沢賢治の銀河鉄道の夜






























木 葉
木陰の美しさと月の陰影が絶妙すぎてため息がでます






猫相撲です。
貴乃猫  猫背山  赤尾猫
藤城さんもお相撲が好きなのでしょうね。
































欲張ってどれもすべて写真に収めてきました。
全部紹介したいような気持ちですがここまでにしましょ。


芸術というのは作者が亡くなったあとも、作品は語り継がれ残ります。
が、作者が現役のうちに作品展を見ることができるのは
とても幸せなことだね とおぎりんと話ました。


「生きるよろこびと幸せの展覧会」とありましたが
本当にそのとおりでした。


藤城さんの絵には 生きとし生けるものへの感謝とよろこびに溢れて
いるから感動するのです。
私達はみんなこの地球に生かされていること。
動物も植物もみんな同じ仲間であるということ。
あたり前の真実に気付かされます。


87歳。
まだまだお元気で 素晴らしい絵を書き続けてください。









0 件のコメント:

コメントを投稿